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  • 連載・BIM未来図/ベントレーカンファレンス2017(下)

    【変化を記録しデータ共有/使い方変えずに価値高める】
     
     「プロジェクト運営では『変化』こそが最も重要だ」。イベントの開催に合わせ、ベントレー・システムズでは多くの新サービスの展開を明らかにした。その中でも特に「iModel 2.0」と名付けられたプロジェクトは、「ユーザーの『going digital(デジタル化)』をさらに進める」サービスとして創設者で最高技術責任者を務めるキース・ベントレー氏自らが参加者に詳細を語った。
     
     中心となるのは、「iModelHub」と呼ばれるクラウドサービスだ。同サービスではBIMを運用する過程で生じるデータの「変化」に着目、各部門の関係者がBIMデータに加えた変更を自動で同期して関係者全員へと配信する。BIM運用の過程で関係者が入力するのはデータのごく一部だが、変更を加えるたびにすべてのデータを関係者全員が共有するコストや手間は大きな負担となる。
     
     そこで「iModelHub」はプロジェクトの全変更内容を集約し、利用者は自分の業務に関係するデータを端末にダウンロードして作業を進め、そこで変更したデータが「iModelHub」に蓄えられていく。ベントレー氏はこれを「Data Lake(データの湖)」と表現し、最新のデータを全関係者が常に共有できる仕組みと強調した。「BIMには多くの可能性がある一方で、これまではデータの不整合からその価値は制限されてきた。『変化』を中心とした新たなサービスで、BIMの使い方は変えずにその価値を高めてくれる」と見通している。
     
     ただ、こうした生産性を革新する技術が開発されても、実際の普及には長い時間を要するのは世界共通の状況だ。

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    掲載日: 2017年10月27日 | presented by 建設通信新聞

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