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  • i-Conに「深化」の取組み /生産プロセスを3Dデータ化/国交省 Society5.0対応

     調査・測量から設計、施工、維持管理に至るまで、すべての建設生産プロセスにICTを組み込んでいくi-Constructionの推進にとって、プロセス間の共通言語となる3次元データは欠かすことができない。国土交通省は、「Society5・0」における対応として、生産プロセス全体を3次元データでつなぐ「深化」の取り組みを打ち出す。 =関連2面 「Society5・0」は、人がサイバー空間(仮想空間)からの情報を入手・分析することで価値を生み出してきた情報社会(Society4・0)に続き、わが国が目指すべき“新たな社会”の概念を指す。

     

     サイバー空間に存在するクラウドサービス(データベース)にアクセスして、人が情報やデータを入手・分析する仕組みを従来の情報社会とすれば、例えば、構造物などに張り巡らすセンサーから取得した膨大なビッグデータをAI(人工知能)が解析。その成果を現実社会の課題解決にフィードバックさせる。

     

     いわば、サイバー空間とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させることで、現実社会にイノベーションをもたらす仕組みだ。

     

    深化型生産サイクルに転換

     

     12日の未来投資会議に提示した、Society5・0における「深化」の絵姿は、いわば“従来型”の生産システムから、プロセス全体を一貫して3次元データでつなぐ“深化型”の生産システム(サイクル)への転換を打ち出している点が特徴となっている。

     

     従来型の機器による「測量」や2次元図面による「設計」、労働力を主体とした「施工」、人手を必須とする「維持管理」など、各段階における従来手法からの脱皮を提起。

     

     将来への深化として、ドローンを活用した3次元測量から、3次元モデル(3次元設計)による可視化、その3次元データに基づくICT施工(自動化)の推進など、プロセス全体を3次元データで循環させる1つの絵姿を映し出す。

     

    現実社会に建設データ還元

     

     ロボットやセンサーを活用した「維持管理」の段階におけるデータなど、この深化型の生産システム(サイクル)をまわすことで、集積・蓄積するインフラ情報(3次元データ)を現実社会にフィードバックしていく「社会への実装」にも力を入れる。

     

     手段の1つになりそうなのが、あらゆるインフラ情報を集約・共有することができる「インフラ・データプラットフォーム」の構築だ。

     

     集積・蓄積したデータにAIによる解析を組み合わせることで、例えば、建設現場の生産性と安全性を高める施工の高度化や地震による建築物の倒壊シミュレーションなど、ニーズに合わせた3次元モデルを自在に作成することができれば、現実社会の課題の解決にも役立つことになる。

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    掲載日: 2018年4月13日 | presented by 建設通信新聞

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