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  • 鹿島/LNG防液堤PCa化/4ヵ月の工期短縮見込む

     鹿島は、PC(プレストレストコンクリート)LNG地上式タンクの防液堤を構築するPCa(プレキャスト)部材「P3wall(ピー・スリー・ウォール)」を開発した。IHIと共同受注した東京ガス発注の日立LNG基地II期LNG貯槽建設他工事(茨城県日立市)に初適用する。防液堤のプレキャスト化は国内初の試み。工期の約4カ月短縮を見込んでいる。

     

     PCLNG地上式タンクは、機械工場担当のメーカーが施工する内側の鋼製部分と土木工事担当の建設会社が担う外側のコンクリート部分で構築され、PC防液堤については場所打ちコンクリートで施工されていた。同社はこれをプレキャスト化することで、タンク全体の建設工期を短縮する。

     

     部材は高さ2.4m、幅6.3m、奥行き0.7mのコンクリートパネルに型枠用の打設用ライナーをあらかじめ装着している。円周方向の目地にコンクリートを打設し、鉛直方向の目地には充てん材を注入して一体化する。ライナーの装着により、タンク内部での型枠設置作業などが不要になり、土木工事や機械工事の作業が完全に分離でき、ふくそう作業が解消され、機械工事の工期短縮にもつながる。

     

     初適用工事の地上タンクは容量が23万キロリットルとなり、従来の場所打ちコンクリートで施工した場合と比べて約4カ月の工期短縮が実現できる。現場のコンクリート打設や充てん材注入作業は目地部分のみの少量となり、降雨などの打設遅延リスクも抑制できる。同社はP3wallの活用提案を積極的に展開し、タンク以外のコンクリート構造物にも展開する方針だ。

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    掲載日: 2018年5月11日 | presented by 建設通信新聞

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