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  • 三井住友建設/橋梁維持管理に新手法/FGB光センサー活用

     三井住友建設は、橋梁維持管理業務の効率化・省力化を目的に、FBG(ファイバー・ブラッグ・グレーティング)光ファイバーセンサーを活用したモニタリングシステムを開発した。富山市と2016年に橋梁維持管理についての研究協力協定を結び、供用中の実橋で検証を開始している。モニタリングにより得られた点検データは、神戸大学の森川英典教授との共同研究により、信頼性理論に基づく評価を行い、橋梁の健全性を検証していく。

     

     構造物の点検・診断にセンサーモニタリングが有効だが、センサーの耐久性が課題となっている。同社は、経年劣化の懸念がある材料を一切使用しないFBG光ファイバーセンサーを採用し、これらの課題を克服するモニタリングシステムを開発した。

     

     システムは、同社の橋梁設計・施工の豊富な実績に基づきピックアップした重要点検個所にセンサーを配置し、その状態・挙動を連続性のあるデータとして把握することで、マクロ的に既存橋梁の健全性を評価できる。初期コストは現行の近接目視点検と同程度がかかるが、データ収集時の作業用足場の設置や交通規制が不要で、橋梁専門技術者が不在でも容易に作業ができることなど、大幅なランニングコスト削減と省力化、効率化を図ることができる。 

     

     システムは、構造全体系としての異常の有無を検知する目的のほか、異常がない場合のコンセンサスを得るためのツールとしての役割が重要と考えられている。これらシステムの妥当性、有効性、費用対効果を検証し、橋梁維持管理の省力化を実現する新しい手法として活用されることを目指していく方針だ。

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    掲載日: 2018年5月15日 | presented by 建設通信新聞

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