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  • ダイダンのエネフィス四国/設備費1割以上低減/設計施工にBIM活用

     「建築設備からのZEB技術の発信」を掲げるダイダンは、自社建物での実装・実証結果などを基に、顧客へのZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)提案を強化する。ショールーム機能も担う新たな拠点として、16日に着工した「エネフィス四国」では完全ZEBを実現するほか、経済性も追求。ZEB実現に必要とされている設備費を従来比で10%以上低減する。設計・施工にはBIMも活用する。今後設備BIMと建築BIMを統合し、納まり検討などに生かす。 =1面参照

     

     エネフィス四国の施設規模は、RC造3階建て延べ1192㎡。設計・施工はNTTファシリティーズ、四電エンジニアリング、ダイダンが担当し、共立建設が施工協力する。建設地は高松市本町5-3ほか。

     

     2016年4月に完成したエネフィス九州では「ZEB Ready」を達成しているが、エネフィス四国では同社初の完全ZEBの達成を目指す。18年3月現在で、ZEBリーディングオーナーによるZEB建築は計165件あり、このうち完全ZEBはまだ8件しかないという。

     

     エネフィス四国ではZEB技術の深化として、九州での実績を踏まえて空調・電気設備の容量を縮減し、ダウンサイジングによる最適化を図る。負荷低減効果の高い断熱・蓄熱床外壁や建築杭を利用した地中採熱設備を採用するほか、約50kWの太陽光パネルを設置し、ピーク電力の90%を発電する。

     

     快適性の観点では、電気・空調・衛生設備の制御・監視にIoT(モノのインターネット)技術を導入。照明や空調の操作などをスマートフォンやタブレット端末でも行えるようにする。室内を緑化するバイオフィリックデザインも取り入れる。

     

     また、汎用型の高効率パッケージエアコンの採用などにより、 経済性を追求する。ZEBガイドラインでは、ZEB建物の空調工事費は、一般事務所ビル比160%と試算されているが、 エネフィス四国では150%以下に抑える。エネフィス九州との比較では、30%以上の削減を図る。

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    掲載日: 2018年5月17日 | presented by 建設通信新聞

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