当サイトについて 採用ご担当者様
会員登録はこちら 求人検索

建設技術者向けNEWS

建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!

  • 首都高日本橋地下化 ルート案決定/神田橋から江戸橋の1.8km/日本橋の直下に移設

     国土交通省と東京都、中央区、首都高速道路の4者で構成する「首都高日本橋地下化検討会」は22日、第2回会合を開き、地下ルート案を決定した。対象区間は都心環状線の神田橋JCT~江戸橋JCTまでの1.8km。交通状況を踏まえて江戸橋JCTの都環ランプを撤去、既存の八重洲線を最大限活用するとともに、再開発事業との連携も掲げた。今夏の次回会合で概算事業費や事業スキームに加えて、八重洲線の機能強化や大型車交通ネットワーク機能の確保について検討する。 ルート案は▽既存施設の活用によるコスト縮減▽再開発との連携▽地下化を契機とした交通状況の改善--に重点を置いて導き出した。神田橋JCTに近いJR線との交差部分は首都高八重洲線が既に地下にあり、環状線を地下化するスペースがないことから八重洲線と統合する。八重洲線と環状線の分岐は一石橋(呉服橋出入口)付近に設ける。

     

     八重洲一丁目北、日本橋一丁目1・2番地区では再開発事業と連携して、地下空間を確保する。日本橋の直下で日本橋川をくぐって、江戸橋付近で対岸に渡り、江戸橋JCTに接続する。

     

     地下化とあわせて、都心環状線の交通整理も行う。現在、江戸橋JCTには4方向の放射系の路線から交通が集中し、慢性的な速度低下が発生している。今回の地下化により、呉服橋出入口と江戸橋出入口は廃止して、混雑部分での交通量の増加を抑制する。

     

     さらに、江戸橋JCTに環状線のランプを整備しないことで、渋滞を緩和させる。環状線利用者は新たに整備する一石橋(呉服橋出入口)付近のランプから八重洲線を利用させて、西銀座JCTや京橋JCT方面に誘導する。ただ、首都高C1都心環状線と八重洲線をつなぐ東京高速道路(KK線)は現在、大型車が通行できないことから、次回会合でその対応策を検討する。

     

     事業費や整備スケジュール、費用負担のあり方などは次回会合の検討課題とした。第1回会号では事業費は数千億円で、期間は10-20年以上。2020年夏季東京五輪後の着工を見込むとしていた。今後、地下化ルート案に基づいて、算出するとみられる。

     

     同日朝の閣議後会見で、検討会について問われた石井啓一国交相は「国、東京都、首都高、中央区が連携し、早急に検討を進めてまいりたい」とコメント。検討会の冒頭、座長を務める国交省の森昌文技監は「地下化においては各者の連携を図って計画がスピーディーに進むようにお願いする。意見をいただきながら計画をまとめていきたい」と述べている。

    残り50%
    ログインして続きを読む 会員でない方はこちらよりご登録ください

    掲載日: 2018年5月23日 | presented by 建設通信新聞

前の記事記事一覧次の記事