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合成スラブ/積載荷重 2割向上/大成建設とJFE建材、大スパンに対応
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>大成建設とJFE建材は、大スパンや高荷重に対応する合成スラブ「T-Heavy Zone Deck」を開発した。鉄筋補強筋を増量するとともに、鉄骨梁とデッキプレートの接合方法を改良したことで、従来の合成スラブと比べ積載荷重の上限が約2割向上した。2時間耐火の大臣認定も取得済みで適用範囲が拡大できるため、建築計画の自由度と施工性を高める。また鉄筋コンクリートスラブと比べ、コストを約1割削減する。
鉄骨構造のオフィスビルなどでは合成スラブが広く使われているが、現行の耐火認定済み合成スラブの積載荷重には最大で1㎡当たり9800ニュートン(N)の上限が設定されており、サーバーや書架など重量物を設置する個所には適用できなかった。そのため、高荷重がかかる個所のみ鉄筋コンクリートを適用するなど、同一階で合成スラブとの混在が生じ、スラブ同士のジョイント部の納まりが煩雑となって施工性が低下し、コストや工期への影響があった。
T-Heavy Zone Deckは積載荷重の上限が約2割増となり、1㎡当たり1万2000Nまで対応できる。そのため、大スパンの高荷重個所にも適用でき、最長3.6mのスパンでの許容積載荷重は従来の合成スラブの約2.2倍を実現する。
建物全体に適用した場合、これまでは事前に決めていた重量物の設置個所に制限がなくなり、建築計画の自由度が向上する。 さらに、従来の鉄筋コンクリートスラブと比べ配筋作業の省力化と鉄筋量の低減につながり、 異なるスラブ同士の複雑な接続も不要で施工性が高まるため、1割程度のコスト削減を実現する。
今後は大スパンで高架重の積載荷重が求められるオフィスビルや図書館、倉庫、商業施設などに適用を進める。
残り50%掲載日: 2018年5月23日 | presented by 建設通信新聞