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戸田建設/確実な地盤強化を実現/高効率の薬液注入工法
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>戸田建設、太洋基礎工業、富士化学の3社は、従来よりも注入効率を高めた薬液注入工法「ハイグリップグラウト工法」を開発した。薬液注入工法は、地盤中に注入した薬液によって基礎地盤の強化や既設構造物などの液状化対策を行うもので、フィールド実証試験で有効性を確認した。
同工法の特長として、薬液と反応し流動化する特殊シール材をボーリング孔にあらかじめ充填することで、ケーシング引き抜き時の孔壁崩壊を防止しながら、薬液注入時に十分な浸透面積を確保することを可能にした。
袋体パッカを2層構造(布製パッカの内側に伸縮性の高いゴム製パッカを設置)とすることで、地山との密着性を高め、薬液の漏れ出しを防止する。注入外管と袋体パッカの結束に2種類の鋼製リングを使うことで、袋体パッカの耐圧性能が従来の2倍程度まで向上し、高水圧での注入を可能とした。
また、浸透注入は薬液吐出口から離れるほど注入圧力が減衰し、注入効率が低下するが、同工法はパッカ間に2カ所の薬液吐出口を設けることで、薬液浸透源全域から圧力減衰の少ない均一な注入ができる。
戸田建設は、同工法が一般に広く活用されることを目指し、技術マニュアルの整備を進めるとともに、国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)への登録を予定している。同工法の開発は、岐阜大学の監修と技術指導によるもので、調査・設計・施工管理手法を一体化した地盤改良システムとして、引き続き、産学共同で技術確立を図っていく。
残り50%掲載日: 2018年6月5日 | presented by 建設通信新聞