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  • 国交省/下水道BIM・CIMガイドライン(試行版)/マネジャー活用など例示/複数工種のデータ統合へ

     国土交通省は5日、下水道BIM・CIM導入ガイドラインに関する検討会の第1回会合を開き、ガイドライン(試行版)の記載方針を示した。複数工種(企業)が並行して施工する処理場やポンプ場の工事において全職種のデータを統合する方策として、データ管理を行う受注者の指定や選任したBIMマネジャーの活用などを例示。機械や電気設備の3次元モデルの詳細度は設計、施工、維持管理の各段階に応じた適切な詳細度を求める方向で検討する。 ガイドライン(試行版)は、CIM導入ガイドラインの構成を参考にしながら、下水道事業特有の内容をまとめる。測量や地質・土質調査、電子成果品の作成・納入など一般土木工事と共通する部分は既往のCIM導入ガイドラインを引用する。

     

     干渉チェックや施工計画の立案には工事の進捗を正確に反映したモデルが必要となるが、下水道事業は職種別に施工業者が分かれていることを考慮し、受発注者間、受注者間のデータ更新の留意点を記載する。

     

     具体的には、発注者がデータ管理を行う受注者を指定し、それ以外の施工業者のデータを取りまとめる手法や、施工業者とは別にBIMマネジャーを選任し、クラウド上で一元管理する手法などを例示した。

     

     3次元モデルの詳細度は土木工事では仕様発注のため、実施設計段階から対象の外形形状を正確に表現でき、施工や維持管理段階でも同様のモデルを継続して使用できる。一方で、性能発注を行うポンプなどは実施設計段階では基本的な構造形式のモデルにとどめる。主構造が決定する施工段階で形状や配置、維持管理段階では接続部の構造や主要な点検個所が分かるモデルを求めるなど段階的に属性情報を整理していく考えだ。

     

     会合に先立ってあいさつした国交省水管理・国土保全局下水道部の石井宏幸下水道事業課事業マネジメント推進室長は「政府で骨太の方針や未来投資戦略が議論されているが、生産性向上の観点からはBIM・CIMの活用促進が期待されている。検討会の議論で、よりよいガイドラインを作成できればと思う」と述べた。

     

     今後のスケジュールは、10月の第2回会合で2018年度のモデル事業の取り組み状況を踏まえて、ガイドラインの素案を確認。12月の第3回会合でガイドラインの最終確認を行い、19年度から実試行を開始する。

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    掲載日: 2018年6月7日 | presented by 建設通信新聞

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