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戸田建設ら/現場添加型の高機能性流動化剤/コンクリ工 省力化を実現
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>戸田建設は、フローリック(東京都豊島区、尾崎恵三社長)と共同で、現場で型枠に打ち込む前のコンクリートに投入するだけで、流動性を高めることができる半固形タイプの高機能性流動化剤を開発した=写真。鉄筋コンクリート工事で、流動性の高いコンクリートを使うことにより、締め固め作業を削減することができ、現場の省力化を図ることを可能とした。既に3件の現場で採用しており、今後も広く現場へ展開していく方針だ。
開発した流動化剤は増粘剤を配合した半固形状の混和剤で、現場でコンクリートを打ち込む直前にミキサー車に投入して撹拌することにより、コンクリートを流動化できる。
「JIS認定品のコンクリートをそのまま使用できるため、大臣認定の取得が不要」「標準的な調合のコンクリートを、調合調整することなく使うことができる」「セメント100㎞に対し1パック(400グラム)を添加するように調整してあり、取り扱いや投入量の計算が容易」「流動化後は、高い流動性を長く保つことができる」「高温や時間経過によって流動性が低下したコンクリートの流動性の回復にも使用できる」といった特長を持つ。
流動化剤の効果を確認するため、流動化前のコンクリートと、これに流動化剤を添加して流動化したコンクリートの施工性の違いを比べる実験を行った。実験では、型枠内にコンクリートが充填される様子を観察するため、透明な型枠を用意し、流動化前後のコンクリートをそれぞれの型枠の端部から流し込んだ。
流動化前のコンクリートは、流し込むだけでは型枠内で横に広がらず、常時バイブレーターによる締め固めが必要だったが、流動化コンクリートは流し込むと同時に横に流れて広がり、若干の締め固め作業を行うだけで、流動化前と比べて半分程度の時間でコンクリートの打ち込み作業が完了した。
残り50%掲載日: 2018年6月22日 | presented by 建設通信新聞