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三機工業/IoTで現場支援/熱中症見守りに適用
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>三機工業は21日、建設施工現場向けIoT(モノのインターネット)センサーネットワークを開発したと発表した。7月から同社の施工現場数カ所を対象に、現場内を集中監視する熱中症見守りシステムに適用する。
ネットワークは、温度や湿度、黒球温度を計測するセンサーの子機同士が相互に通信し合いメッシュネットワークを構成する無線方式のマルチホップ無線を採用。920メガヘルツ帯の周波数を使うことで、大型現場でも運用ができる通信距離を確保した。子機1機当たり単三乾電池4本で約5カ月間動作する。
子機は1分間に1回計測。集めた情報を同社独自の情報基盤「エスクラウド」に伝送する。この技術を使って熱中症の指標であるWBGT値(暑さ指数)を計測するセンサーユニットとエスクラウド上で稼働するシステムを開発した。
システムは、920メガヘルツ帯マルチホップ無線と計測センサーを制御するマイコンを一体化した超省電力設計のセンサーユニット子機と親機、IoT専用回線によりインターネット接続するゲートウェー、エスクラウド上のソフトウェアで構成する。
子機には熱中症計測用に黒球とラジエーションシールドを備え、温度・湿度・黒球温度を計測する。測定値は親機に伝送され、エスクラウド上のシステムでWBGT値を演算する。
現場内各所の作業環境を集中的に見守るため、専用のアプリケーションも開発した。WBGT値の見える化や定時メール、トレンドグラフ機能によって、各所のタイムリーな見守りがタブレット端末などからできる。熱中症警報発生時には、インターネット経由であらかじめ登録した現場管理人や作業員へ警戒警報をメール送信する。
熱中症見守りシステムは、同社施工現場で7月から実適用する。
今後は、熱中症に限らず、作業員の位置や作業内容の見守り、資機材の管理と盗難防止、温湿度や風速・漏水・電流値など、現場のさまざまな情報をリアルタイムで集めることで効率化を進め、施工現場を総合的に支援するIoTシステムへと展開していく方針だ。
残り50%掲載日: 2018年6月22日 | presented by 建設通信新聞