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  • NIPPO/健康状態をリアルタイム管理/個人特性と環境情報統合

     NIPPOは、クラウド型作業者体調見守りシステム「NIPPOバイタルチェッカー」を開発した。屋外の過酷な環境下における連続作業が主体の道路舗装現場に即したアラート閾(しきい)値を独自に見いだし、作業者に環境とバイタル両センサーを装着することで、健康状態などをリアルタイムで管理。クラウドサーバーに送られるデータが異常を示した場合に、装着者は音と振動で、管理者や職長にはメールでそれぞれ通知する。今後、3現場に導入するとともに、作業者の日常管理ツールとして社内で普及展開していく。

     

     同社は2015年から労働環境改善技術の開発に取り組んでいる。特に体力的な負担が大きい作業が中心となる作業者の健康面や安全面のケアを検討。その中で温度や湿度などの環境情報を管理するコモドソリューションズの「熱中症対策サポーター」に、作業員個人のバイタルセンシングを統合したシステムを考案した。

     

     16年7月から同社と共同研究を始め、2年間にわたり現場や環境シミュレーターによる疑似環境下でのデータ収集とモニタリングなどを実施。腕時計型のバイタルデータ測定端末と卵型の環境測定システム、スマートフォンを組み合わせた同システムを開発した。当初は全作業者統一の固定の閾値を用いていたが、作業者ごとのバイタルデータの変動範囲に対応する閾値の算定式を確立。算定に必要な作業者個々の属性などの情報入力機能を加えることで、システムを完成させた。

     

     作業者からは、感覚的だったものが“見える化”されたことで、 休憩中にモニタリング画面で自身の体調を確認する姿が見られるようになり、「日常生活から体調管理に気遣うようになった」 と好評を博している。

     

     引き続き効果を検証しつつ、さらなる普及・展開を進めていく予定だ。

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    掲載日: 2018年7月30日 | presented by 建設通信新聞

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