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清水建設/病院の物流動線見える化/コンサルティングを展開
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>清水建設は、病院内の多様で複雑な物流動線を分かりやすく見える化する病院物流動線計画支援システム「サプライくん」を開発・実用化した。今後、システムを活用して設計提案を行うとともに、病院の物流動線を評価・計画するコンサルティング業務を展開する。コンサルティング業務にかかる費用は、200床規模の病院で100万円程度を見込んでいる。
システムの特徴として、簡単な操作により短時間で物流動線の合理性を評価・見える化できる。諸室の配置を始めとするパラメーターを変更しながらシミュレーションを繰り返すことで、より合理的な動線計画を提案できる。物流動線を評価するシステム開発は、医療関連業界で初という。
開発に当たっては、同社ならではの病院運営経験に基づくノウハウを生かし、医療材料、薬剤、リネンなどの物品カテゴリー別に、品目、関連諸室、搬送の時間帯や頻度などをデータベース化し、標準的な院内物流方式をモデルとして初期設定した。これにより、条件設定など複雑な入力作業をなくした。
システム適用時には、始めに病床数や各階平面図(PDFや手書き図面でも可)などの基本情報を入力し、物流に関係する諸室や通路・エレベーターをシステムに認識させるアイコンを図面上に配置すれば、一連の入力作業が終了する。
シミュレーション結果は、平面図上への物品別の最短の搬送経路の表示、物品別の搬送距離のグラフ表示、搬送状況の3Dアニメーション表示という3通りの形式でアウトプットされる。基本情報の入力から結果表示までに必要な時間は2-3時間。搬送時間帯の想定や関係諸室などのパラメーターの変更は、初期設定しているモデルの設定値を変更するだけなので、容易に実施できる。
病院経営者、各種職員、設計者などの関係者は、ビジュアル表示されたアウトプットを見ながら協議できるので、動線計画案についての合意形成が容易になる。
また、 コンサルティング業務を行う場合、 既存病院の基本情報を入力してシミュレーションすることで、 運用面の課題抽出や改善計画の提案を素早く行えるようになる。
残り50%掲載日: 2018年8月9日 | presented by 建設通信新聞