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  • 竹中工務店/地中支持層 3Dモデル化/杭の設計・施工管理に活用

     竹中工務店は、3Dモデルを活用した杭の設計・施工管理システム「ANAGO(アナゴ)」を開発した。ボーリング調査のデータを基にBIMとICTを活用して支持層を3Dモデル化し、必要な杭の長さを可視化する。施工で得たデータから3Dモデルを常に補正し、施工管理の効率化にもつながる。同社の設計施工による「愛知県大規模展示場建設工事」に初適用し、杭の設計作業時間を8割削減した。施工時は施工管理者1人当たり2.8台だった杭打ち機の管理を4.0台まで省人化した。 開発したシステムは、ボーリング調査のデータを基に設計段階でBIMとICTを活用して支持層を3Dモデル化し、深さや傾斜を見える化する。支持層分布図の作成や必要な杭の長さの計算を自動化でき、従来の人手による計算と比べ、設計作業時間を大幅に削減する。

     

     施工時は各杭の施工結果で得た実際の支持層の深さや傾斜を3Dモデルに反映し、 想定の支持層のラインを自動で修正する。 今後施工する近接の杭の設定した長さが足りないと予想される場合は赤色、実際に長さが足りない場合は黄色でアラート表示する。 杭の長さを変更する場合でも事前に対応する長さの杭を用意でき、合理的な施工につながる。

     

     展示場建設工事では、支持層へ3000本以上の杭を打設した。 事前にボーリング調査済みの個所に加え、 傾斜が大きい個所を中心に追加で調査を実施。 計100カ所以上のデータを基に3Dモデルを作成し、 設計・施工段階で大幅な効率化を実現した。

     

     愛知県発注の同工事の規模はS造2階建て延べ約8万9900㎡。監理は日本設計が担当する。工期は2017年9月から19年8月まで。建設地は愛知県常滑市セントレア4、5丁目地内。

     

     同社は今後も傾斜の大きい支持層での杭工事などを中心に活用する方針で、18年度は4件の工事で展開する。

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    掲載日: 2018年8月24日 | presented by 建設通信新聞

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