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  • 半世紀ぶりの新駅へ7割完成/JR東日本の品川新駅

     JR東日本が計画する「品川新駅(仮称)」は、2020年春の開業に向けて躯体工事を終え、これから内装工事に入る。進捗率が7割に達し、折り紙をモチーフとした大屋根など「日本の和」が感じられる駅の姿が見えてきた。約13haの車両基地跡地活用の1つとして計画し、山手線で50年ぶりとなる新駅は、都心最大のまちづくりの核となる。 =1面参照

     

     品川新駅は、品川駅から約0.9㎞、田町駅から約1.3㎞付近に位置する。自己資金のみで駅を建設するのは同社初という。規模は、S・RC造地下1階地上3階建て延べ約7600㎡で、高さは約30m。6万4000件の一般公募を参考に、今冬には駅名が決まる。

     

     デザイン担当に隈研吾氏を起用。新駅の象徴となるのが、ガラス繊維を織り込んだ厚さ0.8mmの布で覆われた約4000㎡の大屋根だ。隈氏は、29日の報道機関向け現場公開で、「白い布の膜と木のフレームによって、日本の美しい光の差し込みを再現した。折り紙が持つ幾何学を屋根に形づけることで、繊細さや優しさを与えた」「今回は木が主役。障子の効果など全体的に感じることができる」と思いを語った。

     

     山田眞左和総合企画本部品川・大規模開発部担当部長は「3DCADでつくった不整形でランダムなデザインを、現場で精度を合わせることに苦労した」と述べた。

     

     工事は今後、ガラス取り付けや仕上げ塗装、内装は空調や照明などに取り掛かる。

     

     設計は、JR東日本の東京工事事務所と東京電気システム開発工事事務所、ジェイアール東日本コンサルタンツ・ジェイアール東日本建築設計事務所JV、施工は大林組・鉄建建設JVが担当。

     

     駅周辺では開業後、都市再生機構(UR)と共同で24年度を目標に、4街区でマンションやオフィスなど総延べ約85万㎡を整備する。駅にとどまらず、まちづくりまで参画するのは同社初となる。

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    掲載日: 2018年8月30日 | presented by 建設通信新聞

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