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  • 液式調湿空調機/世界初 調湿材にイオン液体/中部電力とダイナエアー

    【製造・電力コスト低減】

     

     中部電力とダイナエアー(東京都千代田区、宮内彦夫社長)は、液式調湿空調機の調湿材に世界で初めてイオン液体を採用する技術を開発した。鉄などを腐食させないため汎用的な金属が使え、製造コストを約2割以上抑える。イオン液体も少量で済み、ポンプの消費電力を約8割削減する。2019年度の商品化を目指す。

     

     液式調湿空調機は除湿と冷却、加湿と加温を同時にでき、除菌性能も高いため、病院や食品工場で導入されている。一般的に調湿剤に採用されている塩化リチウムは鉄などを腐食させるため、チタニウムなど耐腐食性の高い高価な金属材料が必要だった。さらに調湿剤は温度上昇で除湿能力が低下するため、多くの量を要していた。

     

     新たに開発した技術はイオン液体の採用により、鉄やステンレス、アルミなどの汎用的な金属も使えるため、従来と比べ製造コストを2割以上低減する。

     

     熱交換機と気液接触機を層状に配置して調湿剤の温度と濃度を調整しながら循環させることで、少量の調湿剤での除湿が可能となる。これまでと比べ調湿剤を循環させるポンプの消費電力を約8割削減する。

     

     また、調湿剤の低減によりポンプ配管やタンクのコンパクト化も実現する。性能評価試験では調湿剤に塩化リチウムを使った場合と同等の調湿性能、除菌性能を確認した。

     

     今後は商品化に向けてダイナエアーを中心に実証試験を実施する。開発には早大の齋藤・山口研究室、ドイツのエボニックインダストリーズAGも協力している。

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    掲載日: 2018年9月7日 | presented by 建設通信新聞

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