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  • 関空連絡橋で復旧工事/1千t超の損傷桁を起重機船で吊り上げ

     台風21号による強風でタンカーが衝突、損傷した関西国際空港連絡橋。現在、NEXCO西日本の手で復旧工事が続いている。12日からは損傷した道路橋桁撤去がスタートするなど、急ピッチで作業が進む。撤去作業はIHIインフラシステムが担当している。

     

     同日、損傷した橋桁を起重機船を使い撤去する様子が報道陣に公開された。損傷したのは長さ90m、重さ約1040tのA1―P1間と、長さ98m、重さ約1120tのP1―P2間の2径間。タンカーによる衝突でP1は約1.5m、P2は4mも水平方向にずれが生じた。

     

     同橋を管理しているNEXCO西日本は、事故発生翌日の5日から損傷桁撤去のための準備作業に着手。12日から撤去作業を開始した。作業は1径間ごとに行われ、深田サルベージ建設所有の起重機船「武蔵」のクレーンから伸びた4本のワイヤーロープを橋面上に設置した金具に玉掛けした後、慎重に橋桁を吊り上げ、台船に移し替えられた。

     

     NEXCO西日本の佐溝純一橋梁担当部長によると、天候が大きく荒れない限り14日には作業を終えることができる見通し。復旧後の再架設計画などは現時点でまだ未定という。

     

     撤去終了後は現在運行を停止している鉄道部分の復旧が本格化、鉄道桁の据え直しなどが始まる。当初見込みより1週間早い今月中の運転再開を目指している。

     

     同連絡橋は全長3750m、最大支間長150mの世界最長の鋼連続トラス橋で94年9月に開通した。09年からNEXCO西日本が管理している。

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    掲載日: 2018年9月13日 | presented by 建設通信新聞

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