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制度的な課題認識/「ドローン×インフラメンテナンス」連続セミナー
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>インフラメンテナンス国民会議は14日、東京都千代田区の中央合同庁舎3号館で第2回「ドローン×インフラメンテナンス」連続セミナーを開催した=写真。第2弾となる今回は、インフラメンテナンス分野におけるドローンの活用と一層の普及を促すことが狙い。解決すべき課題などを官民が共有することで、民間分野における技術開発を含めた改善への方向性を導く。
冒頭、あいさつした国土交通省総合政策局の吉田邦伸事業総括調整官は「インフラを大切に使う、あるいは機能を長期的に発揮させるということは、インフラの付加価値を高めることにつながる。そのメンテナンスをより効率的に進めるために、ドローンなどの新技術を積極的に取り入れていきたい」と力を込めた。
セミナーは、インフラメンテナンスへのドローンの活用に関する行政側の取り組み状況や、地方自治体による実際の取り組み事例の紹介を中心に展開。ピッチイベントとして、民間企業による製品・サービスのプレゼンテーションも行うなど、活用・普及に向けた制度・環境の整備と製品・サービスの両面から現状の課題を共有した。
新技術の導入をテーマに講演した総合政策局公共事業企画調整課の近藤弘嗣課長補佐は、新技術情報提供システム(NETIS)のテーマ設定型の技術公募によって、技術者の近接目視を基本とする点検作業を支援する「点検記録作成支援ロボット技術」の導入に取り組んでいることなどを紹介した。
効率的かつ的確な維持管理の推進が求められる中で、従来手法を支えるロボット技術やAI(人工知能)の効果的な活用が点検・診断の質の充実や作業の効率性を高めていくことにつながると力説。i-Constructionの維持管理への展開や、建設分野にとって至上命題となっている生産性の向上を念頭に、新技術を導入することの重要性を説いた。
ピッチイベントに参加した企業やプレゼンテーションした技術・事例などは次のとおり。
〈高所点検〉
▽有線ドローンPARCを利用した高所点検システム=田中電気▽道の駅ポートタワーセリオンの外壁調査(高さ140mのカーテンウォール)=小野建築研究所▽産業用ドローン-世界で実用化が進むドローン点検=DJI JAPAN。
〈自律飛行・検査技術〉
▽非GPS環境型ドローンを用いた構造物点検サービス=三信建材工業▽打音機能付き飛行ロボット=新日本非破壊検査▽赤外線サーモグラフィ搭載型ドローンの調査事例=山下調査設計。
〈搭載機器・周辺機器〉
▽小型ガソリンエンジン発電機-ドローン搭載用=スカイロボット・加賀電子▽ドローン画像リアルタイム配信-ドローン空撮データの多目的活用=新星コンサルタント▽ドローン向け搭載機器=ジェピコ。
〈トータルソリューション〉
▽日立ドローンプラットフォーム=日立製作所▽スマートインフラソリューション=日立ソリューションズ▽3次元管理台帳サービス(構造物劣化診断)=日立システムズ。
〈運用サービス等〉
▽ドローン広域運用サービス-全国におけるパイロット派遣=ミライト・テクノロジーズ▽球体ドローンELIOS-屋内・狭小・危険箇所等の点検=ブルーイノベーション▽鉄塔など柱上の構造物におけるUAV自動航行システム=テラドローン。
残り50%掲載日: 2018年9月18日 | presented by 建設通信新聞