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黒部川水系/ダム貯水池の運用効率化/気象工学研、関電、ニュージェック
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【新産業モデルNEDOから受託】
気象工学研究所と関西電力、ニュージェックは、 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「IoTを活用した新産業モデル創出基盤整備事業」を受託し、 黒部川水系の水力発電所におけるダム貯水池の運用効率化・高度化システムを構築する。融雪量を予測して貯水池への流入量の予測精度を高めることで、 全体の1%に当たる年間最大約3000万kW時の発電量増加を目指す。
新システムは、積雪観測をもとに、これまで考慮されていなかった融雪出水量を予測し、ダム貯水池への流入量の予測精度を高める。実験を実施する黒部川水系の年間降水量は3774mmで、積雪量が全体の53%を占め、47%の降雨量より多い。予測精度を高めることで、発電所や発電関連設備の新規設置、増強をしなくても発電量を増やせるとみている。
気象工学研究所が、IoT(モノのインターネット)を使ったリアルタイムデータ取得システムや観測データを使った積雪・融雪モデルの構築、高精度気象予測情報を使ったダム流入量予測シミュレーションの実施を担当する。ニュージェックは、積雪・融雪モデルの導入による既存ダム流入量予測モデルの高度化と予測流入量を使った発電運用最適化システムを構築する。関西電力は、黒部川水系の出平ダム、小屋平ダム、仙人谷ダム、黒部ダムの実機を使った試験、発電運用効率化効果の評価と実用性検討を担う。
残り50%掲載日: 2018年9月19日 | presented by 建設通信新聞