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  • NEC/5G無線ユニット小型化/放熱ファン不要、屋内設置も

     NECは、5G(第5世代移動通信システム)で使う多素子アンテナを搭載した無線ユニットを従来の半分の大きさにできるアンテナ放熱技術を開発した。放熱ファンが不要になり、音が静かになることから、空港やショッピングモールなどの屋内への設置も可能になる。

     

     5Gは、従来と異なる多素子アンテナを使ったビームフォーミング技術で大容量通信を実現する。ただ、これまでの5G向け無線ユニットでは、無線回路の消費電力が増加し、ユニット内の温度が上昇するため、ファンで強制的に冷やしている。ただ、空冷の場合、ファンの音や保守の面が課題となる。ファンを使わない自然空冷方式もあるものの、ヒートシンクと呼ばれる放熱機構の体積が大きくなり、無線ユニットの設置場所が制限されることが課題となっていた。

     

     新技術では、同社が開発したスプリットリング構造のアンテナを使ってアンテナサイズを一般的なパッチアンテナの半分程度にした上で、アンテナ面を垂直に立てて縞板状に配置することで、熱を含んだ空気の流路を確保して放熱フィンとして機能させた。あわせて、特定の電波を透過する構造の金属板を放熱機構として追加することで、アンテナ面からも放熱できるようにした。アンテナとヒートシンクの両面からの放熱が可能となり、ヒートシンクの体積を縮小できる。

     

     アンテナ面の放熱技術を搭載した無線ユニットの性能をシミュレーションすると、従来のアンテナ構成に比べてユニット体積当たり約2倍の放熱性能を確認できた。

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    掲載日: 2018年9月21日 | presented by 建設通信新聞

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