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  • 戸田建設/鉄骨柱と梁 簡単仮接合/仮ボルト不要で効率化

     戸田建設は、鉄骨工事の作業効率と安全性を向上する鉄骨梁の仮ボルト不要接合工法を開発した。鉄骨梁に取り付けた仮ボルト不要接合治具「ガチャピン」を柱側の接合部に上から差し込むだけで、短時間で柱と梁を仮接合できる。鉄骨建方で長時間にわたるとび工の高所作業を大幅に低減する。

     

     鉄骨工事では鉄骨柱と梁を接合する際、本締め用のボルトで固定する前に仮ボルトで仮固定するが、仮ボルトの取り付けや締め付け、撤去に手間が掛かっていた。また、一連の作業は高所作業となるため、とび工の墜落や、仮ボルト落下による作業員などへの激突の恐れがあった。

     

     同工法ではネジ付きピン、接合ピン、外れ止めを備えるガチャピンを使用する。まず、事前に地上で鉄骨梁の上フランジにスプライスプレートとガチャピンをネジ付きピンで固定する。その後、クレーンで鉄骨梁を取り付け位置まで移動させ、ガチャピンの接合ピンを柱側接合部の上フランジのボルト穴に上から差し込み、仮接合が完了する。

     

     接合ピンのせん断力で風や地震による水平力に抵抗する。フェイルセーフとして外れ止めが機能する。動的加力実験ではさまざまな外力が生じた場合も接合ピンと外れ止めが抵抗し、梁が落下しないことを確認した。

     

     実際の作業所に適用し、同社が開発した吊荷旋回制御装置と組み合わせることで、鉄骨柱と梁の接合にかかる作業時間を従来の約3分の1に短縮できることを確認した。今後は同工法を標準化し、鉄骨造の建築工事現場に広く適用する。さらに鉄骨建方の自動化を目指した技術開発を進めていく。

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    掲載日: 2018年9月26日 | presented by 建設通信新聞

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