当サイトについて 採用ご担当者様
会員登録はこちら 求人検索

建設技術者向けNEWS

建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!

  • 前田建設・帝人/木材の3倍剛性で開放的な空間/世界初 AFRW建築実現

     前田建設と帝人は、高機能繊維強化集成材「AFRW(Advanced Fiber Reinforced Wood)」を建築物の構造材として実用化するプロジェクトに取り組む。東京都日野市の帝人東京研究センター敷地内に世界で初めてAFRWを活用した建築物を建設する。10月初旬の着工を予定しており、2018年度内の完成を目指す=写真は完成予想。

     

     帝人が15年に開発したAFRWは、炭素繊維やアラミド繊維などの高機能繊維を集成材に貼り合わせたもの。一般的な集成材と比べて2倍以上の剛性を実現する。梁として使用する場合、梁せいを抑えロングスパンで使えるため、従来の木造と比べ意匠性やデザイン性、耐久性を高めることができる。

     

     今回のプロジェクトで建設するAFRWを採用した第1号物件の規模はRC一部木造の平屋建て約180㎡。梁に炭素繊維で集成材を補強したAFRWを使い、木材の約3倍の剛性を確保する。鉄骨と同等の強度のためこれまでの木造では難しかった5mのオーバーハングを設計した。木材のぬくもりを保持しつつ、強度を生かした開放的で快適性の高い空間の実現を目指す。

     

     プロジェクトは17年春から始まり、5月に第三者評価機関による建築物の性能評価、7月に国土交通大臣による認定を取得した。国交省の「平成29年度サステナブル建築物等先導事業木造先導型木造実験棟」にも採択されている。

     

     完成後は7年間にわたり両社でAFRWの接着安定性や振動時の耐久性などの実証実験を実施し、知見を蓄積する。さらに20年ごろまでにAFRWの一般建築物への実用化を目指す。

    残り50%
    ログインして続きを読む 会員でない方はこちらよりご登録ください

    掲載日: 2018年9月26日 | presented by 建設通信新聞

前の記事記事一覧次の記事