当サイトについて 採用ご担当者様
会員登録はこちら 求人検索

建設技術者向けNEWS

建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!

  • 建築へ/「東京ビエンナーレ2020」実現へ市民委が開催計画発表/都内で展覧会も

     20年に日本国際美術展「東京ビエンナーレ2020」の実現を目指す東京ビエンナーレ市民委員会が22日、開催計画の概要を発表した。建築家やデザイナーと市民が協働し、展覧会や芸術家を招いて創作活動を行うレジデンス事業などを計画。開催期間は20年7月3日~9月13日の73日間、動員数100万人を見込んでいる。

     

     東京ビエンナーレは、1952年から90年まで計18回、東京都台東区の東京都美術館を主会場に行われてきた。中でも、美術評論家の故中原佑介氏が企画構成を手掛けた第10回(70年開催)は、「人間と物質」をテーマに国内外から40組の作家が参加。その後の美術史に足跡を残したとされる大規模イベントとなったが、90年以降再開されていないのが現状だ。

     

     市民委員会は、開催地を東京都心の4区(千代田、中央、文京、台東)と位置付け、40人の建築家やデザイナー、450人の作家、4000人の区民が参加する展覧会や文化系イベントなどを計画。イベント数は展覧会などの主催事業が50件、企業や団体との連携事業200件などを見込む。地域に眠る文化資源の発掘と新たな魅力や価値を引き出すことで、東京の魅力を国内外にアピールするのが狙いだ。

     

     開催機運を盛り上げる展覧会「WHY TOKYO BIENNALE? 東京ビエンナーレ2020構想展」が10月14日まで東京都千代田区の3331 Arts Chiyodaで開催中。初日の22日に市民委員会の共同代表を務める小池一子武蔵野美術大名誉教授と中村政人東京芸術大教授が会見した。

     

     中村氏は、「開催テーマを『純粋、切実、逸脱』と設定している」とした上で、「人間が深く思考する時、純粋な気持ちになる。一方で新しいものを生み出すには、常識を逸脱することも必要だ。東京ビエンナーレを通じて新たな価値を創造できる機会にしたい」と力を込めた。小池氏も「東京の魅力を最大限引き出す芸術の祭典にしたい。20年以降も継続していきたい」と話した。

     

     同展覧会は、過去に行われたイベントのパネル展示や建築家の竹内昌義氏(みかんぐみ共同代表)ら参加ディレクターが企画のコンセプトを発表するトークイベントも予定している。

     

     詳細は3331 Arts Chiyodaのホームページ(https://www.3331.jp)へ。

    残り50%
    ログインして続きを読む 会員でない方はこちらよりご登録ください

    掲載日: 2018年9月28日 | presented by 日刊建設工業新聞

前の記事記事一覧次の記事