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  • 通信設備工事大手3社/地方通信建設企業を経営統合/施工体制強化し事業領域拡大

     建設産業界の中で、積極的なM&A(企業の合併・買収)によって業界再編が進む通信建設業界。コムシスホールディングス(HD)、協和エクシオ、ミライト・HDの通信建設工事大手3社が手掛けた地方の通信建設企業の完全子会社化による経営統合は、1日で1つの節目を迎える。既存のキャリア系ビジネスは今後、次世代通信規格「5G」などの投資があるものの、投資の伸びが見込めないことは共通認識だ。同業他社のグループ化によって、通信建設分野での相互連携を進めて全国的な施工体制を強化するとともに、さらなる成長に向け、これまで展開してきた事業領域拡大を一層推し進めることが課題になっている。

     

     国内の通信建設企業は、1990年以前に70社以上あったとされる。業界再編が本格化したのは2010年。このときは3社の3グループと9社の計18社だった。今回の経営統合によって、3グループと2社になった。この2社も19年1月にはミライトHDと経営統合することが決まっていることから、3グループ18社が通信建設業界の姿となる。

     

     コムシスHDはNDS(名古屋市)、SYSKEN(熊本市)、北陸電話工事(金沢市)の3社を統合、グループの通信建設企業は7社になった。

     

     協和エクシオはシーキューブ(名古屋市)、西部電気工業(福岡市)、日本電通(大阪市)の3社を統合することで、協和エクシオも含め6社体制となった。

     

     ミライトHDは TTK(仙台市)を統合、19年1月1日付でソルコム(広島市)と四国通建(愛媛県今治市) も統合して、グループ内の通信建設企業は5社になる。

     

     3社の連結売上高は、直近業績を単純合算すると、4100億-5000億円規模となる。3社とも一定の企業規模となったことで、大きく変化している事業環境への対応ができるとみている。また、事業領域のさらなる拡大に向けて、グループ中核企業の取り組みをグループ各社に展開する。一定のリスクを負いながらも、新分野や成長分野へのチャレンジとトライが、これまで以上に可能になったといえる。

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    掲載日: 2018年10月1日 | presented by 建設通信新聞

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