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  • 低炭素型コンクリ土木に初適用/鹿島/新日鉄住金八幡の基礎補強

    【CO2削減、高耐久を実現】

     

     鹿島は、2014年に開発した低炭素型コンクリート「ECMコンクリート」を初めて土木構造物に適用した。適用対象は、新日鉄住金八幡製鉄所内の小倉地区東Aバースクレーン基礎補強土木工事の基礎増厚部で、CO2排出量を削減しながら、高耐久な構造物を構築した。

     

     適用対象工事は、新日鉄住金八幡製鉄所内の移動式門型クレーンの基礎補強を目的としており、6月に着工し、9月30日に完了した。増厚部は、断面幅が480mm、高さ1500mmの約140m3で、移動式門型クレーンを稼働させながら施工した。セメントは日鉄住金高炉セメント社が製造した。

     

     ECMコンクリートは、普通セメントの代わりに高炉スラグ微粉末を60-70%使用することで、一般的なコンクリートに比べて製造時のCO2排出量を60%程度低減できる。高炉スラグ微粉末が水和反応することで、表面が緻密化して遮塩性が高くなり、塩害による鉄筋腐食に対する寿命が1.5倍に伸びる。

     

     ひび割れ抵抗性にも優れており、発熱量が少ないことから、部材断面が大きいマスコンクリートにも適しており、今後も土木構造物への普及拡大を目指す。建築物では、既に9件の適用実績がある。

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    掲載日: 2018年10月12日 | presented by 建設通信新聞

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