建設技術者向けNEWS
建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!
-
アルミ冷媒配管工法/必要部材そろい展開加速/高砂熱学、ベンカン
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【分岐管ユニット開発】
高砂熱学工業とステンレス配管用メカニカルジョイントメーカー「ベンカン」(群馬県太田市、岡本昭三社長)は、アルミ冷媒配管用の分岐管継ぎ手「アルミ冷媒配管用分岐管ユニット」を開発した。既に開発済みのアルミ冷媒配管とアルミ冷媒配管用機械式継ぎ手をあわせて、アルミ冷媒配管工法に必要な部材のラインアップが完了したことから、リニューアル工事などでの同工法の展開を加速させる。
アルミ冷媒配管用分岐管ユニットは、中心のコア部と配管部で構成し、管内を通る流体の均等な分配と低圧損を最大限に考慮した分岐形状とした。コア部はアルミブロックの削り出しで成形して配管部とろう付けで接合ずる。コア部と配管のろう付け接合作業は、アルミの溶融温度(660度程度)とろう材のフラックスの溶融温度が近いため難易度が高くなるものの、独自の温度管理によるろう付け作業工程を開発し、作業の難易度を低減して量産化を実現した。
高砂熱学工業の資本・業務提携先であるヤマトが施工した「アイテク新社屋新築工事」(群馬県高崎市)の空調設備にアルミ冷媒配管工法を全面導入し、分岐管ユニットも採用した。24日から26日まで東京都立産業貿易センター台東館(東京都台東区)で開かれる「第50回管工機材・設備総合展」のベンカンブースに出展する。
アルミ配管については、従来の銅配管と比べて重さが3分の1と軽いため、作業員の負担が軽減できるとともに、アルミ材のリサイクル率を高めればCO2排出量の削減につながる。このため設備業界が活発に技術開発を進めており、1月には「アルミ配管設備工業会」も立ち上がった。高砂熱学工業では、2017年12月に東尾メックとアルミ冷媒配管用機械式継ぎ手「アルミおっぞくん」を開発。分岐継ぎ手が製品化されていなかったため、分岐管の製品化に向けた研究を進めてきた。
残り50%掲載日: 2018年10月22日 | presented by 建設通信新聞