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安藤ハザマ極東産業/放射化抑制に新塗料材/コンクリ壁など直接塗布
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>安藤ハザマと極東産業(東京都千代田区、中村俊介社長)は、低エネルギー中性子による放射化を抑制する塗料材を共同開発した。人への影響や放射性廃棄物の増加の主因となる低エネルギー中性子による放射化の抑制を目的とした最大約30mmの厚塗りが可能な塗料材の開発に成功した。コンクリートの放射化抑制性能試験を実施した結果、塗料材をコンクリートに10mm厚塗布した場合、放射化量は塗布していない場合に比べて、従来品と同等の約25分の1に低減されることを確認した。
開発した塗料材は、含まれる水素成分により中性子を減速させ、ホウ素化合物が中性子を吸収することにより、放射化を抑制する。コンクリートや金属、ポリエチレンなどの樹脂への塗布が可能で、平面だけでなく曲面などの複雑形状部にも直接塗布できる。
このため、従来の板状の材料で必要だった下地材が不要となり、またコンクリート壁などの平面だけでなく、中性子の発生源となる複雑な形状を持つ装置類にも塗布できる。
放射化は、中性子によりコンクリートや金属内の元素の一部が放射性となる物理現象。中性子が発生する研究施設や医療施設では、施設内の人への影響やコンクリートなどが放射化することによる放射性廃棄物の増加が懸念されている。これまでは、ポリエチレンとホウ酸を組み合わせた板状の樹脂材料や、研磨剤などに使われている炭化ホウ素を混入した板状の樹脂材料などを利用して、平面の壁に対する放射化抑制対策が実施されていた。
残り50%掲載日: 2018年11月5日 | presented by 建設通信新聞