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通信大手3社/コムシス、ミライト増益/エクシオは増収減益
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>通信設備工事大手3社の2019年3月期第2四半期決算(連結)は、コムシスホールディングス(HD)とミライト・ホールディングス(HD)が増収増益、協和エクシオは増収減益となった。受注高はコムシスHDが前年同期実績を下回ったものの、ミライトHDと協和エクシオは上回った。3社はいずれも経営統合を実施したことから、通期の業績予想を修正。統合効果が反映されるため、受注高、売上高とも大きく伸び、3社とも2桁増の増収増益を見込む。
コムシスHDの受注高は、前年同期比1.5%減の1901億円となった。事業区分別にみると、ITソリューションは14.5%増の335億円と伸長したものの、NTT設備が6.1%減の889億円、社会システム関連などが2.8%減の503億円と減少した。NCC設備は0.8%増の173億円だった。ただ、当初の想定計画比では5.1%増となっている。
売上高はすべての事業区分で増加し、全体では16.9%増の1778億円。各段階の利益も伸びている。成長事業分野への要員流動や施工効率の向上、経費削減などの利益改善の成果が現れた。ただ、売上高総利益率は前年同期より0.9ポイント低下し、12.8%となった。繰越高は3.6%減の1718億円となっている。
通期は、NDS、SYSKEN、北陸電話工事の3社の経営統合を10月1日に実施したことなどを踏まえ、業績予想を修正。受注高は、既存グループ4社の4050億円に、統合3社の今期影響額(6カ月)などの850億円を加えた4900億円を見込む。
ミライトHDの受注高は1.8%増の1597億円。事業区分別は、NTTが1.5%増の472億円、マルチキャリアが5.3%減の448億円、環境・社会イノベーションが5.9%減の193億円、ICTソリューションが13.9%増の483億円。増減ともにあるものの、ICTソリューションが伸長したことから、全体で増加した。
売上高は全事業区分で増え、6.1%増の1403億円と過去最高になった。各段階の利益も伸び、いずれも2桁増となった。売上総利益率は0.4ポイント低下の11.9%。繰越工事高は5.8%増の1476億円で、前年同期比で81億円増えている。
通期は、NTT固定通信工事や海外関連事業が順調に推移していることに加え、10月1日に経営統合したTTK(6カ月)と、2019年1月1日付のソルコムと四国通建(ともに3カ月)との経営統合による影響などを反映して業績予想を修正。受注高は、既存グループ3社の3200億円に、統合3社の今期影響額の650億円を加えた3850億円を見込む。
協和エクシオの受注高は8.5%増の1747億円となった。事業区分別にみると、NTTグループは6.4%減の794億円となったものの、当初の想定から34億円上回り、受注は堅調といえる。NCC、都市インフラ、システムソリューションはいずれも増加し、中でも都市インフラが前年同期に比べ163億円増え、42.2%増の549億円となった。
売上高は、6.3%増の1328億円となった。すべての事業区分で増加した。売上総利益率は0.6ポイント低下の13.3%だった。繰越高は10.4%増の1985億円となり、3社の中で最も多い。
通期は、10月1日に経営統合したシーキューブ、西部電気工業、日本電通の3社の影響などを考慮して、業績予想を修正。受注高は、統合3社の今期影響額(6カ月)を含め27.6%増の4150億円と予想する。
残り50%掲載日: 2018年11月7日 | presented by 建設通信新聞