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淺沼組ら9社/繊維でタイル剥落防ぐ/建築技術性能証明を取得
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>淺沼組と鴻池組、佐藤工業、西武建設、大末建設、東亜建設工業、東急建設、東洋建設、松村組の9社は、コンクリート表面に繊維を植え込むことで外壁仕上げタイルの剥落を防止する「繊維植え込みシートを用いたタイル張付けモルタルの剥落防止工法」(繊維植込み工法)を開発し、建築技術性能証明を取得した。せん断接着試験では、タイルに約10mmの変形を加えても剥落しないことを確認した。今後、各社の施工物件で工法の活用を提案する。
RC造やSRC造の建物の外壁は、コンクリート躯体表面に下地となるモルタルを塗ってタイルを張ることが多い。ただ、モルタルなどの経年劣化や地震などによって、コンクリート躯体とモルタル層が剥がれ、タイルが剥離・剥落することが課題となっていた。
繊維植込み工法では、ポリプロピレン長繊維をポリエチレン基布にニードルパンチで植え込んだ繊維植込みシートを型枠のコンクリート充填面に貼り付け、コンクリートを打設することで、表面に繊維を植え込む。ここにタイルを張り付けたモルタルを塗ると繊維とモルタルが絡み合って繊維がアンカーの役割を果たし、剥離が起きても剥落しにくくなる。
適用範囲は、コンクリートの設計基準強度が1平方mm当たり21ニュートン(N)以上36N以下とし、タイル張りはセメントモルタルによるタイル後張り工法のうち、「コンクリート下地壁タイル直貼り」としている。
温熱繰り返し抵抗試験や軸ひずみ繰り返し試験実施後の試験体での引っ張り接着強度は、1平方mm当たり0.4N以上だった。せん断接着試験では、コンクリート躯体と境界面が剥離した後も張り付け材料の自重の10倍以上の保持力を示した。
残り50%掲載日: 2018年11月7日 | presented by 建設通信新聞