当サイトについて 採用ご担当者様
会員登録はこちら 求人検索

建設技術者向けNEWS

建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!

  • 竹中工務店とビジュアル・テクノロジー研究所/VRで空間の明るさ再現

    【輝度対比、目の順応を加味/早期合意形成に貢献】

     

     竹中工務店とビジュアル・テクノロジー研究所は、建築空間の明るさ感をより現実に近く再現し、VR(仮想現実)で体感できるツールを開発した。BIMデータを活用した空間の輝度画像に、輝度対比や目の順応を反映し、設計段階で室内の視環境をシミュレーションできる。リアルな明るさの再現により設計者と建築主との早期合意にもつながる。

     近年は省エネと視環境を同時に成立させる自然採光やタスクアンビエント照明が増加している。床面や机上面の照度が低くても空間の壁や天井の明るさで空間の明るさ感を確保するが、輝度対比や目が暗順応しているかどうかにより同じ輝度値でも感じる明るさが異なって感じる。そのため、より正確な明るさ感の表現が求められていた。

     

     開発したVRツールはBIMデータの建築モデルを基に光シミュレーションツールで空間の輝度画像をつくる。画像変換には東京工業大の中村芳樹教授が開発したアルゴリズムを利用。輝度の対比と目の順応を加味し、人が感じる明るさに近い画像に変換する。

     

     さらにVR適用へ360度画像に変換。外光を遮った状態で見ることで、輝度分布に基づく人が感じる空間の明るさ感を体感できる。設計段階での視環境のシミュレーションが可能で、設計者と建築主との早期の合意形成につながる。

     

     検証では同社オフィスを対象にシミュレーションを実施した。CG画像と比べ現実に近い明暗のコントラストが表現され、より現実に近い明るさが再現されていることを確認した。

    残り50%
    ログインして続きを読む 会員でない方はこちらよりご登録ください

    掲載日: 2018年11月20日 | presented by 建設通信新聞

前の記事記事一覧次の記事