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大林組、亀山、新日鉄住金/AGF鋼管を薄肉化/重量、作業時間4割減
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>大林組と亀山(福岡県柳川市、亀山元則社長)、新日鉄住金は、山岳トンネル工事の長尺鋼管先受け工法(AGF工法)に使う鋼管を軽量化して工期を短縮できる工法を開発した。鋼管の1本当たりの重量を40%以上軽量化し、接続作業時間を約40%削減できる。 AGF工法は、切羽天井部の岩盤が不安定な際の補強工法で、標準的な場合、外径114.3mm、肉厚6mmの鋼管をトンネル頂部から120度の範囲に打ち込む。 打ち込み個所ごとに長さ約3mの鋼管を4本つないで深さ約12mまで打ち込むものの、鋼管1本当たりの重量が50㎏と重く、作業員の負担になっているほか、 交換を天井部まで削岩機アームで持ち上げるために削孔作業を中断せざるを得ない。
今回、鋼管の材料として、一般的なSTK400(引張強さ1平方mm当たり400ニュートン以上)より強度が強く自動車業界などで適用が拡大している「NSP-1000-TK」(同1000ニュートン)を採用することで、肉厚を3.5mmにまで薄肉化できた。鋼材の引張強さを2倍以上とし、従来以上の曲げ強度も確保した。鋼管1本当たりの重量は29.4㎏と従来より40%以上軽く、運搬作業の負担が軽減できる。
軽量化したことで、作業員が高所作業用足場に載せて持ち上がれることから、鋼管の削孔完了後、削岩機アームで鋼管を天井部まで持ち上げる必要がなくなる。これにより、鋼管12m当たりの接続作業時間を約45分から約27分にまで短縮でき、1断面当たりの作業時間は標準的なAGF工法(削岩機アーム2本、29カ所打設)と比べ、計4時間強の短縮となる。
残り50%掲載日: 2018年11月28日 | presented by 建設通信新聞