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鹿島・東亜・あおみJV/国内最長の沈埋函/高精度な沈設を実現/光波距離計など駆使
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>鹿島・東亜建設工業・あおみ建設JVが施工中の「東京港臨港道路南北線中央防波堤内側地区接続部及び沈埋函(1号函)製作・築造工事」では、複数のミラーと光波距離計などを駆使して高精度な沈設を実現した。
東京港臨港道路南北線整備事業は、中央防波堤地区と有明・青海地区を結ぶ既存の青海縦貫道路でコンテナ車両の渋滞が頻発している上、中央防波堤地区に新たなコンテナターミナル整備が進んでいることを踏まえ、国土交通省が整備を進めている。鹿島JVは、立坑2カ所と沈埋函7函体のうち、中央防波堤側の陸上開削トンネルの建設と、立坑、1号函の製作・製造を担当している。1号函は、長さ約134m、幅約28m、高さ約8.4mで、国内で製作された沈埋函で最長となる。
1号函の沈設精度によって、 2号函以降の東西位置に影響を及ぼすため、 高い施工精度が求められた。施工では、事前に7函体の製作データを使って到達立坑までのシミュレーションを実施。 その結果、 発進立坑との接合部で東に30mm程度振った地点に沈埋函を沈設することが最適と判断されたことを踏まえ、 この数値を目標値に設定した。
沈埋函上に構築したタワー上に装備した複数のミラー位置を、陸上の光距離計でリアルタイムに測量しながら函体を正確に沈設位置に誘導するシステムや、海中作業時に立坑から発信した超音波を沈埋函で受信してお互いに位置を把握し合う装置を駆使した。これにより、目標とした「東に30mm程度」に対して「東に51mm」という精度を実現した。
立坑は、沈埋函と接合個所をプレキャスト化し、船舶でえい航・設置する一括架設方式を採用して現場溶接作業を省略した結果、工事期間を約40日短縮した。
残り50%掲載日: 2018年11月29日 | presented by 建設通信新聞