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NIPPO/舗装維持修繕のICT・IoT技術/2018年度内に実工事適用
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>NIPPOは、ICT建機・機器の導入が難しかった舗装維持修繕工事における既存舗装面の切削作業にICT・IoT技術を導入する技術を実証試験した結果、良好な結果が得られたため、実用化段階に入る。2018年度内にも実工事で適用する。
新設の道路舗装工事では現在、マシンコントロール(MC)を導入したブルドーザーやモーターグレーダーなどICT建機の活用が広がっている。ただ、舗装面の打ち替えなどの舗装維持修繕工事については、供用中の道路での作業になるため、作業場所が狭く、MCを制御するトータルステーション(TS)やゾーンレーザーの設置場所が限定される上、街路樹や電柱、一般車両でTSの視準が遮られる。施工延長が長い場合、精度を確保するためにTSなどの機器を一定間隔で据え替える必要があり、機器の管理者を1人配置しなければならない。このため、舗装維持修繕工事でのICT建機の適用が難しかった。
今回、施工前の測量時に、レベルや光波測量器などでより詳細に現状の舗装面の高さを計測。現状の路面高さと切削計画面の差(切削する深さ)を事前に収集した上で、GNSS(衛星測位システム)を取り付けた施工機械で正確な座標を取得しながら切削する。施工機械に取り付けた超音波センサーやポテンションメーターで、切削面が計画面に達したかをリアルタイムで確認しながら施工できる。
実証試験は、システムメーカーのトプコンと、重機レンタルのユナイトとの共同で実施。従来のTSを使ったMCと比べ、現状路面の詳細な計測は必要になるものの、TS機器やその管理者、機器の据え替えが不要になり、同等の品質が確保できることを確認した。ICTを使用しない従来型の施工法と比べれば、正確な切削計画面に沿って施工できるため、出来形の品質が向上した。
今後は、現状路面をより迅速・正確に計測するシステムなどが課題となるものの、実用化段階に達したと判断し、実工事での適用を積極的に進める。
残り50%掲載日: 2018年12月3日 | presented by 建設通信新聞