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  • 富士通研/同時複数5G通信/1枚のパネルで実現

     富士通研究所は、1枚のアンテナパネルで4人のユーザーと同時に5G(第5世代移動通信システム)を使った通信を実現する世界最小サイズの装置を開発した。駅前やスタジアム、大規模現場など多くの人が集まる場所でも小型基地局の設置で5Gの高速通信が可能になる。性能・信頼度の向上を進め、2021年ごろの実用化を目指す。

     

     5Gは、10ギガビット以上の高速・大容量通信が実現できる一方、電波の直進性が強く、障害物で遮断されるため、数10mおきに基地局を配置するスモールセル方式での利用が想定されている。5G基地局はアンテナパネル上の多数のアンテナ素子が発する信号を制御するビームフォーミング技術で同時に複数のユーザーと通信するものの、電波が干渉しないようにするため同時通信分のアンテナパネルを使って基地局を構成している。

     

     富士通研究所は、アンテナ素子が発信する信号の位相角度を微調整する技術を開発。これにより、特定の端末と通信する電波に対して別の端末に電波が流れ込む不要放射をを抑制できる。この技術を使い、必要な方向に信号を集中するよう制御することで、1枚のアンテナパネルで4人のユーザーでの同時通信が可能な小型装置を実現した。水平方向だけでなく、垂直方向にも電波を振ることができるため、広範囲のエリアでの複数同時通信ができる。

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    掲載日: 2018年12月3日 | presented by 建設通信新聞

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