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  • オートデスク/Revit構造用ファミリ/ゼネコン3社が共通化

     オートデスクは4日、『Revit2019』の構造用ファミリを同社ウェブサイトで公開した。大林組、清水建設、大成建設の3社が連携し、構造設計や施工で利用する各社の鉄骨柱や梁などのファミリの仕様やパラメーター名称を統一したのが特徴だ。設計者、施工者に加え、メーカーや鉄骨ファブリケーターなど協力会社を含めた生産性向上を図るのが目的だ。

     

     オートデスクは、Revitデータを中心にさまざまなツールを統合し、シームレスな情報連携を目指す“Integrated BIM”を進めている。特に構造分野では一貫構造計算ソフトや鉄骨専門CADとRevitが連係する“構造BIM”が本格化している。

     

     設計データを鉄骨ファブまで一気通貫で流せる環境が整ってきたため、Revitユーザー有志が参加する「BIM Summit」構造分科会が構造用共通ファミリの検討を2017年に開始した。

     

     4日に開いた会見で同分科会の大越潤大成建設設計本部構造計画部構造計画室シニア・エンジニアは「各社は独自のデータフォーマットを利用しているため、鉄骨ファブは対応する手間が大きいなど課題がある。鉄骨ファミリは特殊な事例を除き形状などは同じであり、独自表現が求められることもない。統一化すれば組織間や業務プロセスをまたいだ生産性向上が期待できる」と背景を語った。

     

     今回提供する構造ファミリのうち、鉄骨柱ファミリは形状や継手数の違いに合わせて数種類を準備。鉄骨梁ファミリも端部形状や継手数に応じた種類を用意した。各社でバラバラだった柱や梁の幅や高さを示すパラメーター名称も統一した。

     

     今後、設計者や他ゼネコンでの利用拡大を促す。将来的には鉄骨ファミリの国内標準化に向け、RUGテンプレートやRevitファミリライブラリへの適用を目指す。さらに、RCファミリの国内標準化に向けた取り組みも進めている。

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    掲載日: 2018年12月5日 | presented by 建設通信新聞

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