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  • そこが聞きたい・ヒューマンリソシアRPA事業本部長 井元道由(いのもと・みちよし)氏

    【RPA普及のポイントは?/“シナリオづくり”が重要】

     

     事務作業など定型的なパソコン操作をソフトウェア型ロボットが代行し、業務を自動化するRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)が、建設業界でも注目を集める。業務効率化の可能性を持つRPAについて、人材サービス業を展開するヒューマンリソシアの井元道由RPA事業本部長は「少子高齢化が進み、労働人口は確実に減っていく。働き手が減るため、業務効率と生産性を上げる必要がある。その中でRPAは、業務生産性の向上をもたらすと同時に働き方を大きく変える可能性を秘める」と指摘する。RPA普及のポイントを聞いた。

     

     ヒューマンリソシアは、2017年9月にRPA市場で国内最大シェアを持つNTTデータと販売代理店契約を締結し、同社のソフト『WinActor』を活用した導入サポート事業をいち早く開始している。「人口が減るからこそ人に依存しないビジネスを確立したい」との思いで新事業を模索していた時にRPAと出会い、「人材とRPA双方を活用したサービスを提供することが、今後の労働市場において強みになると考えた」と明かす。

     

     RPAは、例えば膨大な請求書のデータから宛名や連絡先、伝票番号などをロボットが読み取り、表計算ソフトなどで項目ごとに整理や集計したり、決められたデータを特定の人にメール送信するといった定型的な作業を代行できる。ただ、効果を発揮するには自動化する業務を明確にし、データとデータをつなぎ合わせる“シナリオづくり”が極めて重要になる。

     

     このシナリオづくりに対するハードルを下げるため、同社は得意とするカリキュラムや教材、 研修メニューの開発ノウハウを生かし、 グループ会社のヒューマンアカデミー、NTTデータとWinActorの教育プログラムやレベル別導入支援トレーニングなどを開発した。導入支援トレーニング、スタッフ派遣、業務改善トータルサポートの3部門を設置し、サービス開始以降、 企業からの問い合わせは急増している。

     

     RPAを導入すれば「最初のデータの読み込みだけを人が行い、その後のデータ処理はロボットが代行する。シナリオがしっかりしていれば転記ミスなどを起こさず、いつまでも作業してくれる。人は付加価値の高い業務に専念できる」とメリットを挙げる。

     

     建設業界では大手企業を中心にRPAに対する関心が高まっているが、地域の中小建設業でも導入事例があるという。「人手不足で採用が難しくなる中、事務業務の一部をロボットに代行させることで、効率化を図っている」と説明する。

     

     導入経費などユーザーが感じるハードルはあるものの、「ロボットは休みなく決められた作業を続けてくれる。一部ではRPAは人から業務を奪うと言われているが、『人の業務を補完してくれるパートナー』という意識でとらえてほしい。いまはIT導入補助金など費用面の支援制度も充実している」と導入のポイントを語る。

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    掲載日: 2018年12月12日 | presented by 建設通信新聞

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