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前田建設/省エネ・快適空調を提案/ZEB化実現へ要素技術
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>前田建設は、建物のZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化を実現する「タスク&アンビエント空調」の要素技術を開発した。省エネルギーと快適性を両立する空調の需要が増加すると見込んでおり、提案・導入を進める。タスク空調は東洋熱工業と協立エアテック(福岡県篠栗町、久野幸男社長)、アンビエント空調はササクラ(大阪市、笹倉敏彦社長)と共同開発した。3日にオープンした「ICI総合センター ICIラボ」のエクスチェンジ棟に導入した。
タスク空調には、天井や床面、パーティションなどに取り付けられた吹出口からの気流で実現する方式があるものの、一般的な床吹出口は風量が大きく、個別空調用の吹出口には適用が難しい。小型の吹出口でも、手動のシャッターレベルでの風量制御が難しい。
今回、開発したのは小型でありながらシャッターの開閉や風の強さを調整できる「タスク空調対応小型床吹出口」。執務者1人に対して1台配置し、個人のニーズにあわせた運用ができるほか、シャッターが閉じた状態(ファンの停止)で、執務者が暑いと感じた時にフットスイッチでシャッターを開けられる。フットスイッチは、風の強弱変更にも使用できる。器具本体からの出力信号で、器具の運転状態を把握できる。
アンビエント空調では、天井パネルをスチールやアルミ製にして冷温水配管に冷温水を循環させる冷温水循環方式が一般的で、天井内を通す空気の熱を利用する空気式もある。エクスチェンジ棟では、地域に豊富にある井水を使った冷温水循環方式の天井放射空調方式を採用した。開発したのは「デッキスラブ利用天井放射空調パネル」で、デッキスラブを形成しているコンクリートに直接、熱が伝わるのを抑制しつつ、放射面を直接、冷却・加熱できる。配管を密閉空間に設置しないため、メンテナンスも容易で、取付金具やヒートシンクなどは既存のパーツを利用し、コストを抑えた。
両技術は、12日から14日まで東京ビッグサイトで開催されるビル・施設の総合展示会「第3回スマートビルディングEXPO」で展示する。
残り50%掲載日: 2018年12月12日 | presented by 建設通信新聞