建設技術者向けNEWS

　ＭＣデータプラス（東京都港区、飯田正生社長）は、クラウドサービス「建設サイト・シリーズ」を２０１９年１月７日に全面リニューアルする。画面構成を刷新し、直感的な操作が可能となる。新たな機能も加わり、さらなる業務効率化を実現する。全面リニューアルは０５年の運用開始から初となる。

　グリーンサイトの画面では背景色を元請け会社向けは青、協力会社向けは緑としたことで、一目でどちらの立場かを確認できるようになった。資格の追加作業も手順が減り、直感的に操作できる。

　グリーンファイルの期限切れ情報はバッジ表示される。従来、常時表示していたメニューは格納され、クリック表示とすることで一覧性を確保した。

　これまで、担当者によっては複数の管理者ＩＤを使い分ける事例もあったが、リニューアルにより１つのＩＤに権限が集約され、ＩＤの切り替えが不要となる。

　そのほか、共同施工方式での共同企業体に対応した施工体制台帳の作成が可能となった。建設業許可の期限が切れている企業や各種免許、健康診断の期限が切れた技能者を雇用する企業に適切な管理を促すための是正メールを一括送信する機能なども追加された。

　パブリッククラウドサービスの「アマゾンウェブサービス」を活用することでハードウェアリソースの枯渇によるレスポンスの悪化を防ぎ、常に最適のスピードでの提供を実現する。

　建設キャリアアップシステムとの連携では、１１月に建設サイト・シリーズの情報を活用して技能者の新規登録作業を「ＣＣＵＳ技能者情報登録支援機能」をリリースした。約８割は既存データが活用でき入力作業を効率化できる。

　現在は現場情報や施工体制情報、就業履歴情報を連携する「ＣＣＵＳデータ連携機能」の開発を進めており、１９年度上期の提供開始を目指している。

　建設サイト・シリーズのユーザー企業は９月末で前年同月から８０００社増の５万社、現場数は２８００カ所増えて常時１万６０００現場と伸びている。今後はハウスメーカーや地場ゼネコンなどへの普及を目指す。