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鹿島 「美シール工法」/東京港内橋脚に適用/緻密コンクリ、塩害に強く
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【長寿命構造物に展開】
鹿島は、2014年に積水成型工業(大阪市、矢野英伸社長)と石田哲也東大教授との共同で開発した「美(うつく)シール工法」を東京港内の「中防内5号線橋りょうほか整備工事」(発注者=東京都)の橋台・橋脚14本の壁面約3000㎡に適用した。コンクリート表面の緻密性向上を確認し、塩害に対する高い耐久性の発揮が期待される。今後も、橋梁やボックスカルバートなど品質向上や長寿命化が求められる構造物に積極展開する。
美シール工法は、あらかじめ内側に高撥水性シートを貼り付けた型枠を建て込んだ上でコンクリートを打設することでシートがコンクリートに残され、表面を外気にさらさず、長期にわたって湿潤状態を保ち、表面気泡が低減してコンクリート表層部の緻密性が増す。これにより、塩害などの劣化因子が浸透しにくくなり、内部鉄筋の腐食を防ぐ。実構造物への適用は、累計約7200㎡に達し、すべての実績でコンクリート表層品質の向上効果を定量的に把握・確認している。
今回適用した「平成27年度中防内5号線橋りょうほか整備工事」(施工=鹿島・IHI異業種JV)では、同工法を適用したコンクリートの表面が、従来工法に比べて表面気泡が約5分の1に低減し、緻密性向上を確認した。同工法で最長80日間養生した表面と従来工法による表面を対象に透気試験を実施したところ、同工法を適用したコンクリート表面は透気係数ランクが「良」となり、表層部がより緻密で高い耐久性を発揮することが確認できた。
残り50%掲載日: 2018年12月21日 | presented by 建設通信新聞