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国交省/首都高都心環状線/環状機能確保で対策案/既存強化別線整備両案とも接続に課題
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>国土交通省は、首都高速道路の日本橋区間の地下化に伴う大型車交通の環状機能確保に関する検討を開始した。地下化にあわせて渋滞対策として実施する江戸橋JCTの環状線のランプ撤去により、大型車の埼玉方面から銀座方面への最短のアクセスルートが失われるため、八重洲線と都心環状線をつなぐ東京高速道路(KK線)では大型車が通行できるような方策を検討する。既存KK線の構造強化と西銀座~京橋間の新たな別線整備の2案で検討を進めているが、両案ともに接続が困難となる個所が生じるため、既存施設のあり方なども含め検討していく考えだ。 検討会のメンバーは次のとおり。
▽(座長)池田豊人国交省道路局長▽青木由行国交省都市局長▽石田優国交省住宅局長▽佐藤伸朗東京都都市整備局長▽吉田不曇中央区副区長▽大島健志首都高速道路代表取締役専務執行役員▽加藤浩東京高速道路常務取締役。
25日に国交省と東京都、東京都中央区、首都高速道路会社、東京高速道路会社で構成する「首都高都心環状線の交通機能確保に関する検討会の初会合」を開催。観光バスや物流の観点から都心部の大型車交通の確保が必要であることを確認した上で、両案の現状と課題について議論した。
既存のKK線の構造を強化して大型車の通行を可能とする場合、有楽町と銀座をつなぐ街路が通行不可とならないような改良を行うと、八重洲線とKK線との隔離が確保できず、西銀座付近のカーブ部の接続が困難となる。土橋入口付近でもカーブの改良を行わなければならないため、KK線が街路上に張り出し、その構造を支えるための橋脚を現在の街路や民地に設置する必要が生じるなど周辺の街路や建物の影響も課題となる。
他方、西銀座から京橋までの間に新たな別線を整備する場合でも、丸の内付近で八重洲線と地下に設ける別線が干渉し、両線の接続が困難となる。別線を地上に設ける場合には外堀通りの直上に坑口の設置が必要となり街路交通への影響が大きいとしている。
残り50%掲載日: 2018年12月26日 | presented by 建設通信新聞