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  • PCa部材/大型構造物への活用加速/有識者委が指針各整備局に通知/国交省

     国土交通省は、i-Constructionのトップランナー施策である「コンクリート工における生産性の向上」として、プレキャスト(PCa)コンクリート部材の採用を加速させる方針だ。取り組みの方向性として、大型構造物への適用を抽出。ボックスカルバート工や擁壁工(L型擁壁)などをターゲットにプレキャスト製品の積極的な活用に取り組む。

     

     「道路プレキャストコンクリート工技術委員会」(委員長・宮川豊章京都大学特任教授)が、プレキャスト部材を接合して構造物を構築する際の技術的な留意事項などを示す『プレキャストコンクリート構造物に適用する機械式鉄筋継手工法ガイドライン』を策定したことを受けて、9日付で各地方整備局に同ガイドラインの活用を通知した。

     

     生産性を高める手段の1つとして、工場や現場ヤードで製造されることから、天候による影響を受けにくいプレキャスト部材の活用に着目。小型プレキャスト製品と比較して、その導入・採用が進んでいない大型部材の活用(大型構造物への適用)を促す。

     

     プレキャストコンクリート構造物に適用する機械式鉄筋継手工法ガイドラインは、プレキャスト部材を接合する鉄筋継手(機械式鉄筋継手工法)の設計や施工、検査に関する留意事項を示す実務者向けの参考資料という位置付け。

     

     例えば、一定規模を超すコンクリート構造物をプレキャスト部材を用いて構築する場合、建設現場で部材同士を接合する必要があるが、特有の課題として継手の位置が1断面(1カ所)に集中する点を抽出。その対応として、部材同士を接合する継手の位置を繰り返し荷重のかかるポイントに置かないことなど、接合部の適用範囲を明示している点が特徴となる。

     

     鉄筋継手単体に求める性能(品質)や、機械式鉄筋継手工法を用いる場合の鉄筋継手の「あき」や「かぶり」といった条件、施工や検査における配慮事項なども明記されていることから、ガイドラインに示す留意事項に沿って、機械式鉄筋継手工法が適切に活用されれば、構造物の耐久性など求める性能を十分に満たすことができると判断した。

     

     ガイドラインを参考に、効果的に機械式鉄筋継手工法を活用することで、コンクリート工における生産性を高めるための手段の1つとして、プレキャスト部材の導入・採用を加速。大型構造物へのプレキャスト製品の導入に弾みがつくことになる。

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    掲載日: 2019年1月10日 | presented by 建設通信新聞

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