建設技術者向けNEWS

　テラドローン（東京都渋谷区、徳重徹社長）は１８日、早稲田大学と共同開発したＵＡＶ（無人航空機）レーザーシステム「Ｔｅｒｒａ　Ｌｉｄａｒ」の提供を始めた。従来のレーザーシステムと比べ価格を３分の１に抑え、高精度な測位を実現する。初年度で１００台の販売を目指す。

　Ｔｅｒｒａ　Ｌｉｄａｒは、高価なＩＭＵ（ジャイロセンサー）に代わり、ＧＰＳ（全地球測位システム）アンテナで位置姿勢を推定でき、高精度の測位を実現しながらコストを抑えた。飛行開始時と終了時のイニシャライズ飛行が不要で、バッテリー接続時間を節約して離陸直後から測位できる。

　計測したデータは、同社が提供する解析サービス「Ｔｅｒｒａ　Ｍａｐｐｅｒ　Ｃｌｏｕｄ」を使うことで点群処理やオルソ画像作成、土量計算・比較、断面線計算、等高線作成などが可能となる。

　システムは販売とレンタルで提供する。販売の参考価格は５５０万－６００万円。建設コンサルタントや測量会社などを想定しており、導入支援も実施する。

　同社は既に災害現場などで適用実績を重ねている。長距離レーザー照射向けの機体の開発も進めており、同社はＵＡＶレーザーシステムのさらなる普及を目指す。