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  • 大林組/21年にシールド自動化/初弾の坑内遠隔測量実現

     大林組は、あらゆるシールドトンネル工事に適用できるシールド自動化システム「大林インテリジェントシールド」(OGENTS)を開発する。6分野の要素技術を2020年まで、メインシステムを21年までにそれぞれ完成させる計画。その初弾として、演算工房(京都市、林稔社長)と共同で、シールド坑内自動測量システム「OGENTS/SURVEY」(オージェンツ/サーベイ)を開発した。坑内基準点測量、水準点測量、セグメント測量、マシン測量のすべてを自動視準トータルステーション(TS)の遠隔操作で実施できる。

     

     OGENTSは、国土交通省が推進するi-Constructionのシールド工事における具体的な技術として実用化を目指してきた。シールド工事の作業を、▽シールド自動測量▽シールド自動運転▽掘削土砂自動搬出▽裏込め自動注入▽シールド設備自動化▽セグメント自動組み立て--の6分野に分け、各分野の要素技術と、全体を統合して自動化するメインシステムで構成する。

     

     オージェンツ/サーベイは、シールド自動測量の分野の要素技術となる。シールドトンネル工事では、ICTや自動化の技術が多く取り入れられている。進捗と施工精度を管理するためのシールドマシン位置や姿勢の測量(マシン測量)は自動化されているものの、セグメントの水平・鉛直方向の蛇行量の測量(セグメント測量)などは手動で実施している。狭い場所での作業が多く、測量機器をのぞき込む視準作業も身体的負担がかかる。

     

     オージェンツ/サーベイでは、管理者が測量に必要なターゲットとTSを設置し、タブレット端末でTSを遠隔操作すると測量でき、計測者や補助者が不要になる。1台のTSでマシン測量以外の坑内基準点測量、水準点測量、セグメント測量を自動で実施し、各測量結果をシールド掘進監視システムに送信する。現地での記録やシステムへの入力作業が省略できるため、測量時間が30%短縮できるほか、ヒューマンエラーを防止できる。現場の振動や衝撃などによる測量精度の低下も、自動で検知する自己診断機能を導入しており、自動で機器校正するセルフキャリブレーション機能を併用することで高い精度を維持できる。

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    掲載日: 2019年1月18日 | presented by 建設通信新聞

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