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  • 大日本土木と三井化学産資/薄型軽量パネルで補強土壁/コストを12%低減

     大日本土木と三井化学産資は、薄型軽量コンクリートパネルと鋼製枠を組み合わせた壁面材と改良土を使用する補強土壁「ハイビーネオ」を開発し、NETIS(新技術情報提供システム)に登録した。盛土高5m、根入れ長0.5m、長さ20m、盛土天端フラットの条件で、従来技術の帯鋼補強土壁と比べて約12%のコスト低減になる。

     

     ハイビーネオ(NETIS登録番号・HK-180020-A)は、盛土内に敷設する補強材 (ジオグリッド)の摩擦抵抗と壁面部に設置する短繊維混合安定処理土のせん断抵抗で盛土の安定性を向上させる。作業手順は、パネル根入れ部分を掘削後、基礎コンクリートを打設し、別の場所で組み立てた鋼製枠と壁面パネルを根入れ部分に設置する。壁面パネル工と並行して短繊維混合処理土を撹拌(かくはん) 混合して改良土をつくり、ジオグリッドと水平排水材を敷設後、改良土と背面盛土を撒き出して敷き均し、締め固める。

     

     改良土によって壁面材に土圧が作用しないため、厚さ3-4cmの薄型軽量コンクリートパネルを壁面材として使用できる。壁面パネルは1枚当たり17㎞と軽く、施工性が向上するほか、急傾斜地など重機の進入が難しい場所での施工も可能になる。切断も容易で、縦断勾配に応じて現場で加工できるため笠コンクリートが不要で、補強土壁前面の足場も不要になり、コスト縮減につながる。補強材にジオグリッドを採用することで砂質土から粘性土まで幅広い盛土材に対応する。改良土に短繊維を混合することで靭性が高まり、粘り強い構造の補強土壁となる。

     

     既に建設技術審査証明を取得している「ハイビーウォール工法」の改良型のため補強土壁としての性能、汎用性は確認済みのほか、高さ3mの試験盛土を施工して施工方法と施工歩掛りも確認した。

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    掲載日: 2019年1月21日 | presented by 建設通信新聞

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