建設技術者向けNEWS

　ダイダンとオカムラは、個別の送風・加熱機能を持つ空調いす「クリマチェア」を共同開発した。空調機能をオフィスチェアに組み込む研究を共同で実施。製作はオカムラが協力した。クールビス対策で冷房設定温度がやや高めに設定されたオフィス環境でも、体感温度を下げる効果があり、冬季には暖房を補助する効果が得られるなど、オフィスワーカーの快適感を損なうことなく省エネルギー化を推進できる。３０日から東京ビッグサイトで開かれる第４３回地球環境とエネルギーの調和展ＥＮＥＸ２０１９に出展。５月に開設するダイダンのエネフィス四国に導入。１９年度中の一般販売を目指している。

　省エネに加えて、働き方改革の着実な実施につながる生産性向上など、働きやすく快適なオフィス環境の構築が求められる一方、空調は多様な執務者が同じ室内にいるため、要求される温度が多様なことから均一な温度環境の形成は不十分だった。クリマチェアを使用することで、個人で暑さ、寒さの調節が可能になり、快適感の向上が、生産性の向上につながることが期待される。

　いす座面の左右両側に設けた吹出口から送風することで冷房効果、座面の内蔵ヒーターで暖房効果をそれぞれ補う。ダイダンのクラウド型自動制御システムとの連携機能を備え、利用率が少ない場合には空調機運転を停止させるなど、利用状況に応じた空調最適化が可能となっている。