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新日空/環境測定用無線センシング/測定データ分析など半減
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>新日本空調は、ICTとIoT(モノのインターネット)技術を利用した環境測定用無線センシングシステム「Wi―Musu (ワイムス、Wireless Multi sensing unit)」を開発した。空調空間の高精度で迅速な性能検証と施工の省力化を目的に、室内環境の効率的な多点同時計測に特化。従来の有線による計測センサー設置とデータ分析にかかる時間を、開発したシステムを使うことで2分の1に削減できるという。4月以降、同社が元請けで施工する空調設備の試運転作業や工事前の現地調査作業などで使用を始める。将来的には、外部機関へのレンタルや販売も視野に入れている。
ワイムスは、無線通信による多点同時計測によって、刻々と変化する空調空間のさまざまなデータをリアルタイムで見える化し、記録。空調設備の竣工前検査や、既設建築物改修前後の空間全体の環境をより簡単で正確に測定する。
システムは、5種類のデジタルセンサーとそれらを制御するマイコンを一体化した計測ユニット「Wi-Musu5(ペンタ)」、それらを統括コントロールするゲートウェー、モバイル端末とインターネット接続による遠隔監視を実現するアプリで構成。各計測ユニットには、▽温度▽湿度▽CO2濃度▽照度▽浮遊粉塵濃度▽騒音値--を同時に計測する機能があり、計測値はモバイル端末で表示し記録する。
各計測ユニットと専用ゲートウェー間の無線通信方式は、長距離通信と省エネ性に優れ、遮へい物の多い屋内計測に適している920メガヘルツ帯特定小電力無線方式を採用。専用ゲートウェーが時間差のない多点計測を実現する。最大50カ所に設置した計測ユニットの計測値を、最短1秒間隔で同時にリアルタイム計測して、現場のモバイル端末からデータを閲覧する。無線通信の採用によって、有線方式と比べ設置とデータ分析時の時間が2分の1になる。
1ユニットは最大5種類を同時に計測でき、広範囲に多点設置することで、室内環境の空間分布を簡単に見える化する。高精度で短納期、交換容易なデジタルセンサーの採用によって、確実な現場計測を実現する。
各計測ユニットにはマイクロSDカードへの記録機能があり、計測ユニット単体でも計測、記録できるため計測データの消失を防ぐ。また、内蔵バッテリーを備え、ワイヤレス計測を実現。内蔵バッテリーには単4乾電池を使う。USB給電にも対応することから、現場の電源状況に応じた給電方式を選択できる。
市販のモバイルバッテリーを使用するワイヤレス計測では、約3日間(省エネ計測モードでは約1週間)連続して計測が可能だ。クラウドに計測データを自動送信する機能も付け、遠隔地からも計測データを確認できる。
残り50%掲載日: 2019年2月7日 | presented by 建設通信新聞