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  • RC橋/多様な劣化 1機器で計測/前田建設と沖電気工業 供用路線に適用へ

     前田建設と沖電気工業は、鉄筋コンクリート橋梁の多様な劣化度合いのモニタリングを光ファイバーによる1種類の計測器で実施できる技術を開発した。実験施設での検証を経て、2019年度には供用路線の実橋に光ファイバーを設置し、データ取得を開始する。

     

     RC橋梁の劣化度合いを確認するモニタリングでは、ひび割れ発生の検知や剛性の低下、持続的な荷重による変形増大(クリープ)による振動変化、たわみ量などを把握する必要がある。ただ、経年劣化の過程によって着目すべき指標が異なり、1つのモニタリング技術では対応できず、指標ごとにモニタリング技術を変えなければならない。

     

     今回、前田建設独自のノウハウをもとにしたモニタリングシステムを組み込んだ維持管理フローに、沖電気工業独自の光ファイバーセンシング技術(SDH-BOTDR方式)を適用した。同方式は、従来の光ファイバーセンシング手法「BOTDR」で数十分掛かっていた測定を1秒以内に短縮した技術で、広い測定範囲の温度やゆがみをリアルタイムでセンシングできる。内蔵測定ソフトウェアを使って、現場での時間や距離に対する温度・ゆがみ変化を可視化したり、測定範囲と測定結果に応じた設定変更もできる。これにより、さまざまな種類の劣化を、高い計測精度を維持しながら、高頻度でデータ取得できるようになった。長期間のモニタリングを1種類の計測器で実施できるため、トータルコストを大幅に削減できる。

     

     前田建設の実験施設では今後、接着材料の促進耐候性試験や光ファイバーを設置したRC試験体に対する疲労載荷試験で計測性能を検証する。

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    掲載日: 2019年2月13日 | presented by 建設通信新聞

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