建設技術者向けNEWS
建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!
-
空調上場大手6社/第3四半期増収は5社/受注、4社が前年同期上回る
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>空調設備工事を主力とする上場大手6社の2019年3月期第3四半期決算が13日に出そろった。連結の受注高は高砂熱学工業、大気社、三機工業、新日本空調の4社が前年同期実績を上回った。業績面では、首都圏を中心とした都市部の大型案件や、工場など産業空調の豊富な手持ち工事の進捗などを背景に、5社が増収となった。営業利益の増加は4社だった。通期予想に対する受注高達成率は、高砂熱学工業、大気社、新日本空調の3社が80%を上回っている。 高砂熱学工業の受注高は、前年同期比6.5%増の2372億円で、通期予想に対する達成率は84.7%となっている。内訳をみると、メインの一般設備が0.4%減の1321億円だったものの、産業設備が18.0%増の1003億円に増えた。海外受注は1.3%増の345億円となっている。
空調設備工事6社の2019年3月期第3四半期決算(連結)
売上高は国内、海外ともに設備工事が順調に進捗したことから、8.8%増の2205億円となった。売上総利益率は0.7ポイント低下の12.7%。国内の良好な事業環境を背景とした収益拡大への取り組みが成果を上げている一方、労務費などの工事原価が増加したことなどが影響した。繰越高は1.9%減の2469億円と若干減った。ただ、産業設備は26.1%増の774億円と積み上がっている。
大気社の受注高は14.4%増の1865億円、達成率は6社中最高の86.7%だった。このうち、環境システム事業は12.8%増の1275億円となった。国内のビル空調分野で首都圏のおう盛な建設需要、産業空調分野で電子部品メーカーによる積極的な設備投資を取り込んだことで、両分野がともに1割以上増加した。
完成工事高は国内で増加したものの、海外の塗装システム事業の減少が響いて4.7%減の1546億円だった。環境システム事業は、ビル空調が減少したものの、産業空調が2割以上伸長したことから、12.5%増の1051億円となった。完工総利益率は2.5ポイント上昇の15.4%。繰越工事高は11.4%増の1912億円。
三機工業の受注高は11.0%増の1550億円で、達成率は79.5%。環境システムは前年同期に大型物件を受注した反動で減少したものの、建築設備が20.5%増の1324億円となり、中でも産業空調は45.0%増の600億円と大型物件を中心に大幅増だった。
売上高は22.9%増の1420億円。産業空調が前期から今期にかけての受注増加によって大幅増収となるなど、すべての事業で売り上げが伸びた。完工総利益率は0.5ポイント上昇の13.4%となった。繰越高は1577億円の6.7%増となっている。
ダイダンの受注高は0.8%減の1108億円、達成率は74.8%。部門別をみると、水道衛生工事は13.3%増の285億円と増加したものの、空調工事が1.6%減の678億円、電気工事が17.5%減の144億円と減少した。また、海外工事は79.5%増の63億円となった。
売上高は7.9%増の1107億円。電気工事は減少したものの、空調工事が7.0%増の658億円、水道衛生工事が23.6%増の279億円と伸長した。完工総利益率は0.5ポイント低下の12.4%。繰越工事高は4.0%減の1204億円。
新日本空調の受注高は13.2%増の928億円で達成率は80.7%。一般設備工事のうち、海外は2.5%減の69億円だった。売上高は6.9%増の801億円。完工総利益率は0.8ポイント低下の8.5%となっている。繰越工事高は9.0%増の997億円ある。
朝日工業社の受注高は21.4%減の587億円で、 達成率は74.3%だった。 このうち、設備工事事業は23.5%減の507億円となった。売上高は2.8%増の594億円で、 うち設備工事事業は1.2%減の511億円。売上総利益率は0.3ポイント低下の12.1%となっている。 繰越高は12.1%減の895億円。
残り50%掲載日: 2019年2月14日 | presented by 建設通信新聞