建設技術者向けNEWS
建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!
-
鹿島/柱・梁溶接にロボ本格適用/伏見ビルで作業負担軽減
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>鹿島は、『鹿島スマート生産ビジョン』の実証現場である「(仮称)鹿島伏見ビル新築工事」(名古屋市)で、すべての柱の全周溶接と梁下の上向き溶接に汎用可搬型溶接ロボットを適用し、作業を完了した。グループ会社の鹿島クレスが作業を担当した。
『鹿島スマート生産ビジョン』では、「作業の半分はロボットと」のコンセプトのもと、建築工事における繰り返し作業や苦渋作業をロボットなどで自動化する取り組みを進めている。現場溶接分野では、溶接作業そのものが繰り返し作業の上、形状・肉厚の大きい柱の横向き溶接や梁下の梁の上からの溶接は作業負担が大きいことから、溶接ロボットの開発を進めてきた。
鹿島伏見ビルでは、溶接ロボット10台と鹿島クレスの直用オペレーター8人が、柱10カ所、梁585カ所の溶接作業を安全・高品質に実施できた。梁下の溶接にロボットを適用したことで、ウェブやボルトなどの支障物をなくして直線的な溶接が可能になり、鉄骨交差部を溶接するために設けるスカラップも不要となった。従来、吊り足場を使って梁の上から作業員が下を向いて溶接していた梁下の溶接も、上向きで溶接できるため上階の床施工の工程に影響を与えないほか、床施工や鉄骨建て方の工程に左右されずに作業でき、作業量を平準化できた。吊り足場ではなく高所作業車で作業できたため、安全性が向上した。
柱全周溶接における四隅(曲線部)の溶接処理や、梁下の上向き溶接における溶接金属の垂れといった課題については、溶接ロボットのオペレーター育成・訓練などで対応。鹿島クレスでは、2016年4月に溶接事業部を立ち上げ、溶接ロボット運用のオペレーター訓練・育成を進めている。
残り50%掲載日: 2019年2月14日 | presented by 建設通信新聞