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  • 川田工業ら/橋梁補修にIoTとAI/ハンズフリー入力で効率化

     川田工業は、川田テクノシステム、川田建設、ソフトバンクとコンソーシアムを設立し、橋梁補修工事の労働生産性向上を図るため、IoT(モノのインターネット)や音声認識AI(人工知能)を導入した技術検証に取り組んでいる。国土交通省の「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」に採択された試行業務の1つであり、コンソーシアムは都内の橋梁補修工事を試行現場としている。

     

     橋梁の桁下で行う補修工事特有の「暗い」「狭い」場所での点検調査を効率化するため、「モバイルナビ」「音声認識AI」「カラーバーコード」の3つの新技術を導入して検証を進めている。

     

     モバイルナビでは、点検場所に複数の発信器(ビーコン)を取り付け、モバイル端末を携行した複数の作業員の現在位置を見える化する。暗所でも作業員の位置や補修個所との相対位置が把握でき、 作業の合理的な進捗管理や安全管理への応用が期待できる。

     

     音声認識AIは、従来2人1組で行っていた部材寸法計測と計測値の記録を、音声認識AIを搭載したモバイル端末を使用することで、1人で行えるようにする技術。これにより暗く狭い場所での計測値の“ハンズフリー入力”が可能になり、従来の紙媒体への筆記による記録や転記が不要になるなど、作業を大幅に効率化する。

     

     カラーバーコードの試行では、離れた場所や斜めからでもモバイル端末で認識できる次世代カラーバーコードを活用し、撮影するのと同時に点検個所の登録情報を画像にひも付ける。時系列に沿った画像管理が容易になり、補修個所の誤認識防止にも役立つことが期待される。

     

     今回の業務では、これらの新技術とクラウド情報共有システムとの連携も試行している。今後ますます増加する橋梁補修工事の労働生産性向上を図るため、技術検証データを蓄積していく。

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    掲載日: 2019年2月15日 | presented by 建設通信新聞

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